小田急電鉄は25日、小さなこども連れの乗客がより安心して小田急線を利用してもらうことをめざし、3月12日のダイヤ変更日から「小田急の子育て応援車」の運用を順次開始すると発表した。

  • 小田急電鉄の通勤車両5000形

小田急電鉄では、2021年11月に「子育て応援ポリシー」を策定し、3月12日から小田急線の小児IC運賃を1乗車あたり50円に設定する。今回の施策は、ベビーカーなどを抱え、電車の乗降りに苦労している人や、赤ちゃんが突然泣き出すなどした際にも気兼ねなく安心して小田急線を利用してもらいたいとの思いから取り組むとのこと。

「小田急の子育て応援車」では、小田急電鉄が保有する通勤車両(一部を除く)において、3号車の窓ガラス・乗降扉・貫通扉に計24枚のステッカーを掲出し、こども連れの利用者をあたたかく見守ってもらえるよう協力を呼びかける。これらのステッカーは「子育て応援ポリシー」や、親子で一緒に楽しめる情報紹介サイト「小田急の子育て応援ナビ ～FunFanおだきゅう～」のロゴ・デザインをベースに制作したとのこと。

  • 窓ガラスや貫通扉に掲出されるステッカー

小田急電鉄では、昨年5月に約1カ月間、イベント列車として「子育て応援トレイン」を運行し、利用者から好評を得たことを踏まえ、今回の「小田急の子育て応援車」の導入を決定。引き続き「子育て応援ポリシー」を具現化する鉄道会社ならではのアプローチにより、「子育てしやすい沿線」をめざすとしている。