小田急電鉄は、海老名電車基地内で通勤車両1000形の運転を体験できる小学4~6年生向けの企画「特別運転士養成プログラム」を3月19~21日の3日間開催すると発表した。同社の現役車両を使った運転体験の企画は今回が初とのこと。

  • 運転体験に使用する1000形

今回の企画は、同社の「電車運転士養成プログラム」をコンパクトにしてこどもたちに疑似体験してもらい、「特別運転士」をめざしてもらう内容に。現役乗務員が講師を務め、電車が動くしくみや機器の説明、乗客の安全確保のために注力していることをレクチャーする。模擬装置を活用したアナウンスや扉の開閉などの車掌業務にも触れ、親子で「特別運転士学科試験」を受験する。この試験に合格すると、運転体験ができるという。

運転体験は、海老名電車基地の車庫線内に設ける約40mの特別行路で行う。現役運転士の付き添いの下、制服・制帽を着用して運転席に座り、マスコンやブレーキ弁を操作して電車を走行させる。体験時間は1人約10分間で、行路内を複数回走行するという。全プログラム終了後、「特別運転免許証」を交付する。

  • 1000形の運転台

各日とも親子23組を募集し、時間帯を分けて一度に3~4組ずつ体験を行う。所要時間は約2時間半。参加費は親子1組2人で3万2,000円。追加1人につき3,000円(大人・こども同額)。1グループは4人までで、こどもが複数参加する場合、運転できるのは1人だけとなる。2月21日15時から、小田急トラベルのサイトで先着順に申込みを受け付ける。