井原鉄道は、岡山県域の星空の魅力を広く発信するため、観光庁補助事業を活用した特別企画車両「スタートレイン」を導入すると発表した。岡山県域の星空に12星座と地域の観光素材を溶け込ませたフルラッピング車両となる。

  • 観光列車「スタートレイン」ラッピングイメージ

「スタートレイン」では、内装にも車体と同様のラッピングを施し、幻想的な雰囲気を感じられる空間を演出する。ラッピングについては、当該車両のロングシート化改造工事に合わせて実施するという。車内で小型プラネタリウムの整備も計画している。

なお、「スタートレイン」の導入に合わせ、地域の観光バス事業者である二葉観光運輸と連携し、観光バス車両「スペースライナー」も導入することとなった。バスファンに人気の高い「ネオプラン」のバス車両1両に、岡山県域の星空を大胆にあしらったフルラッピングを施す。

  • 観光バス車両「スペースライナー」ラッピングイメージ

両車両とも2月上旬にラッピング施工工事を行い、2月22日から運行開始する予定。新型コロナウイルス感染症の影響で、「三密」を避けつつ楽しめる観光地の人気が高まっており、岡山県では井原市美星地区がダークスカイ協会の星空認定を受けるなど、近年、「天文王国おかやま」の美しい星空に注目が集まっているという。井原鉄道は「スタートレイン」の導入を契機に、天文ファンを中心とした広域からの観光誘客につなげたいとしている。