アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介が主演を務める映画『大怪獣のあとしまつ』(2月4日公開)の場面写真が29日、公開された。

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    山田涼介

同作は、特撮映画で倒された怪獣の“その後”を描く完全オリジナル作。首相直属の特殊部隊の帯刀アラタ(山田涼介)が現場指揮の任務を背負わされ、環境大臣秘書官で元恋人の雨音ユキノ(土屋太鳳)とともに、ガス爆発も時間の問題という巨大な死体の後片付けに立ち向かうことになる。

今回公開されたのは、傷だらけになった帯刀アラタが一人、草原にたたずんでいる場面写真。緊張感漂うこの場面は、ネタバレ厳禁の衝撃的なラストへと続く重要なカットとなっているという。

本作は山田自身初の特撮映画への挑戦ということで、巨大なグリーンが張られたスタジオ内で存在しない実景や怪獣の死体を想定しながら演技をするという難しい撮影にも挑んだ。なかでも“怪獣の死体の上で穿孔爆弾を仕込もうとする”シーンでは、美術部が製鉄所に発注して制作した、山田よりも大きく重い穿孔爆弾を背負っての撮影となった。全身に負担がかかるハードな撮影について山田は「ミサイルを背中に抱えて、怪獣をのぼっていくところはキツかったですね(笑)。めちゃくちゃ重いんですよ……。たぶんミサイルのリアリティを出すために、ちゃんと重くしないといけなかったと思うんですけど。一度抱えるとなかなか外すにも大変で。でも大変なのはそのくらいで、結構楽しんじゃうんです。こんな撮影方法があるんだって思うことの連続でした」と語っている。

撮影を身近に見ていた三木監督自身も山田の“どんな状況にも対応できるイメージ力と切り替えの速さ”を絶賛しており「ジャニーズ事務所の俳優は役者、アイドル、歌手など自分の置かれた環境を1日の中で何度も切り替えなければならないので、スイッチする感覚に長けています。山田君もグリーンバックで見えないものを相手に芝居したあと、そのまま人と絡む芝居に入っていた。改めて技術とセンスが大切だと思い知らされました」と太鼓判を押している。

また「彼の雰囲気が逆のベクトルに働いたら面白いんじゃないか。つまり強そうなやつが強い相手に向かっていくより、繊細な人間が無理な仕事を振られる方が面白い。僕の映画は、とにかく主人公が迷惑をかけられる展開が多い。誰を困らせようかと考えたとき、山田君は僕にとって新しいタイプの“困らせたら面白そうな人”だったんです(笑)」と山田をキャスティングした理由も明かした。

(C)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会