フジテレビのドキュメンタリー番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』では、きょう7日(25:05~ ※関東ローカル)から、グループ結成から約3年にわたり密着取材したなにわ男子の特集を放送する。

  • (左から)藤原丈一郎、高橋恭平、大西流星、西畑大吾、道枝駿佑、長尾謙杜、大橋和也=フジテレビ提供

昨年3月、デビュー前のジャニーズJr.としては異例の、全国8カ所を巡る単独アリーナツアー「なにわ男子 First Arena Tour 2021 #なにわ男子しか勝たん」の開催が決定した。後にこのツアー中にデビューが発表されることになる、記念すべきコンサートツアーだ。

そのステージ演出を初めて任されたのは、グループのセンターを務める西畑大吾。30曲以上を披露するセットリストやステージ構成を練り上げ、メンバーやコンサートスタッフと意見を交わす。大西流星は、コンサートグッズのプロデュースを担当。さまざまな使い方をファンに提案したいと、試行錯誤を繰り返していた。

藤原丈一郎は、自身が磨いてきた笑いのスキルを生かし、MCコーナーの台本を作成。ホワイトボードに次々と企画を書き出し、検討を重ねていた。そして最年少の長尾謙杜は、ステージ衣装のデザインに携わっていた。自らの希望を漏れなく伝えるためデザインをイラストにし、衣装の担当者に伝える姿があった。グループ初の大舞台に、メンバーそれぞれが個性をいかし全力で臨んでいた。

6月下旬、最終リハーサルが行われていた。この日は美術や技術など様々な部署の主要スタッフが集結。ツアーが決定した3月から積み上げてきたものが、実を結んでいるかが問われる。このステージのために用意された衣装を実際に着用し、30曲にも及ぶ楽曲を通しで確認していく。その中で課題も浮き彫りになった。衣装の早着替えが間に合わないのだ。衣装をデザインした長尾は「できるだけ新しい衣装でやりたい。でも(本番でも)間に合わなかったら…」と不安な顔を見せる。これまでは、グループをプロデュースする関ジャニ∞の大倉忠義から、多くのアドバイスをもらっていた彼ら。しかし今回のツアーでは、解決策が出るまで7人で話し合いを重ねた。

西畑は「結成当時はあまり言い合えてなかったと思う。最近は年下の子たちがすごく意見をくれるし、本心で話してくれているなっていう感覚がある」と、メンバーの意識の変化について明かした。

その日のリハーサル終わり、西畑はメンバーを集め「今後、どういうアイドルになりたいか?」と投げかけた。大西は「アイドルとして、日本全国の方に認められる(存在)」、高橋恭平は「いろんな人の喜怒哀楽にいたい」、藤原は「俺らってJr.で前例のないことをめっちゃしてる。デビューしても前例のないことをしていきたい」と語った。メンバーの熱い思いを聞いた西畑は「こういう話し合いも恥ずかしがらずにできるようなグループでいられたらいいと思う」「あかんわ、泣きそうになってきた」と照れ笑いを見せた。 

結成から3年、デビューという夢をつかみ取るために、彼らはどんな思いで走り続けてきたのか…。

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