土佐くろしお鉄道は、ダイヤ改正を2022年3月12日に実施し、ごめん・なはり線で昼間時間帯の列車本数を見直すと発表した。おもに後免~安芸間で快速運転を行う列車を減便し、オープンデッキ付き車両の運転形態も一部変更する。

  • JR土讃線を走行する土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の列車

ごめん・なはり線では、朝および日中時間帯に後免~安芸間で快速運転を行う列車を設定している。ダイヤ改正に合わせ、昼間時間帯の快速を普通列車に変更するなど、近接した列車の運転を取りやめることにより、利便性が損われない範囲で運転本数を整理すると同社。後免~安芸間の本数に関して、「快速列車5本減便、普通列車1本増便で全体で4本減便となります」とのこと。ダイヤ改正後の運転本数は、快速が上下計10本(現在は15本)、普通列車が上下計48本(現在は47本)、合計で58本(現在は62本)とされている。

後免駅では現在、12~16時台に安芸・奈半利方面へ計8本の列車が発車し、うち4本が快速、4本が普通列車だが、ダイヤ改正後、同時間帯に発車する安芸・奈半利方面の列車は計6本となり、うち2本が快速、4本が普通列車に。12~14時台は普通列車のみ毎時43分発となっている。のいち駅では現在、12~16時台に後免・高知方面へ計9本の列車が発車し、うち5本が快速、4本が普通列車だが、ダイヤ改正後、同時間帯に発車する後免・高知方面の列車は計7本となり、うち2本が快速、5本が普通列車に。12~14時台は普通列車のみ毎時54分発となっている。

ごめん・なはり線のダイヤ改正では、オープンデッキ付き車両の運転形態も一部変更。現在、奈半利駅12時9分発・後免駅13時39分着で運転している「しんたろう1号」について、ダイヤ改正後は安芸駅で列車を分け、奈半利駅12時32分発・安芸駅12時59分着「しんたろう1号」、安芸駅14時32分発・後免駅15時28分着「やたろう1号」として運転する。これにともない、現行の後免駅14時5分発・安芸駅15時3分着「やたろう2号」で実施しているオープンデッキ開放は取りやめとなる。