JR北海道は、ダイヤ改正を2022年3月12日に実施し、根室本線新得~釧路間で運転される列車(特急列車等は除く)をすべて新型車両H100形による運転とし、速達化を図るとともに、一部列車において帯広駅での接続を改善すると発表した。

  • 写真は函館本線長万部~小樽間で活躍するH100形。3月のダイヤ改正で根室本線新得~釧路間にも投入される

現在、根室本線新得~釧路間の快速・普通列車はキハ40形による運転だが、ダイヤ改正に合わせて新型車両H100形を投入し、キハ40形を置き換える。H100形は全自動冷暖房化や低床化、車いす対応洋式トイレなどにより快適性が向上し、各駅で利用者がボタンを押してドアを開閉し、乗降りする方式を採用。列車の速達化も図り、新得~帯広間の所要時間を平均7分・最大21分、帯広~池田間の所要時間を平均4分・最大13分、白糠~釧路間の所要時間を平均3分・最大8分短縮するという。

速達化と時刻変更により、帯広駅などで現行より1本早い列車へ接続可能となるなど、利便性が向上する。現行の帯広駅13時55分発・池田駅14時23分着の下り普通列車はダイヤ改正後、運転時刻を繰り下げ、帯広駅14時23分発・池田駅14時47分着に変更。帯広駅で新得駅からの下り普通列車(帯広駅14時11分着)や、下り「おおぞら5号」(帯広駅14時17分着)からの乗換えが可能になる。

  • H100形の投入にともない、現行のキハ40形は置換えに

現行の釧路駅10時11分発・帯広駅13時19分着の上り普通列車と、帯広駅13時14分発・新得駅14時23分着の上り普通列車はこれまで帯広駅で接続していなかったが、ダイヤ改正でこの2本を直通化。現行の釧路駅14時10分発・帯広駅17時15分着、釧路駅15時17分発・帯広駅18時34分着、釧路駅17時3分発・帯広駅19時56分着の上り普通列車3本は運転時刻を繰り上げ、これまで接続していなかった新得行の普通列車へ乗換え可能とする。