JR北海道は、ダイヤ改正を2022年3月12日に実施し、石北本線に新型車両H100形を追加投入するほか、宗谷本線でダイヤ見直しによる輸送改善を行うと発表した。宗谷本線では、東風連駅から「名寄高校駅」への移設・改称も予定されている。

  • 宗谷本線旭川~名寄間に続き、石北本線も旭川~上川間を走る大半の列車がH100形による運転に

宗谷本線・石北本線の旭川~上川間では、特急列車などを除き、計24本(上下各12本。特別快速「きたみ」や休日運休の列車も含む)の列車を運転。現在は24本中2本が新型車両H100形による運転となっている。3月に行われるダイヤ改正でH100形が追加投入され、新たに19本が新型車両による運転に。これにより、旭川~上川間を走る大半の列車がH100形となり、速達化も図られ、所要時間が平均6分、最大11分短縮される。

速達化と時刻変更にともない、札幌方面の特急列車との接続も改善。現行の旭川駅12時4分発・上川駅13時15分発の普通列車は旭川駅11時55分発・上川駅12時55分着に変更され、札幌~上川間の所要時間を20分短縮(旭川駅での「ライラック11号」からの乗換え時間を9分、旭川~上川間の所要時間を11分短縮)する。現行の旭川駅16時14分発・上川駅17時23分着の普通列車は旭川駅16時31分発・上川駅17時32分着、現行の旭川駅18時16分発・上川駅19時30分着の普通列車は旭川駅18時33分発・上川駅19時39分着に変更され、いずれも現行より1本遅い特急列車と旭川駅で接続。札幌~上川間の所要時間を21分短縮する。

朝の時間帯に運転される普通列車も、現行の上川駅7時26分発・旭川駅8時36分着の列車を上川駅7時32分発・旭川駅8時36分着とし、上川駅の発車時刻を6分繰り下げる。この列車は旭川駅を9時0分に発車する「ライラック14号」と接続する。

宗谷本線では、旭川~名寄間を走る一部列車のダイヤが見直しに。朝の時間帯に運転される現行の旭川駅8時7分発・比布駅8時29分着の普通列車は、旭川駅の発車時刻を7時48分に繰り上げ、編成両数も現行の1両から2両編成に変更。現行の比布駅8時46分発・旭川駅9時6分着の普通列車も15分繰り上げ、比布駅8時31分発・旭川駅8時50分着とし、旭川駅で現行より1本早い「ライラック14号」へ乗換え可能とする。

一方、現行の旭川駅7時48分発・名寄駅9時12分着の普通列車は、旭川駅の発車時刻を8時7分に繰り下げ、あわせて編成両数を2両編成から1両に減車。名寄駅を11時1分に発車する旭川行の普通列車も、現行の2両編成から1両に減車される。

宗谷本線の東風連駅はダイヤ改正に合わせ、名寄駅方向へ1.5km移設され、名寄高校駅に改称。現在、東風連駅に停車する列車は普通列車8本(上下各4本)のみだが、移設・改称後の名寄高校駅では、快速「なよろ」と普通列車の計24本(上下各12本)すべて停車する。