安子が英語を学び始めるきっかけを与えるのが、SixTONESの松村北斗が演じる英語が堪能な好青年・雉真稔(きじま・みのる)。3日の放送で、安子と稔の出会いが描かれた。

上白石は「安子にとって稔さんは、憧れの年上のお兄さん。第1週では、それが恋愛感情なのか、憧れなのか、あまりわからないというのが安子の中にあるのかなと想像していたので、初めてほんのりした甘い夢みたいなものを持ったときの気持ちとか、その初心さを意識しました」と説明。

また、「2人はすごく純粋ですし、英語という同じ興味を通して話ができるようなアカデミックな仲なのかなと思って、品の良さや賢さもにじみ出るといいなと。そういう雰囲気はすべて稔さんを演じる松村さんがお持ちだったので、私はそこに純粋に憧れて、ついていったという感じです。松村さんはお芝居も本当に誠実で、いつも引っ張ってくださいました」と松村に感謝した。

岡山弁については、「イントネーションに苦労もしましたが、語尾の悠長さやちょっとしたニュアンスなど、安子のキャラクターをつかむヒントもたくさんありました」とのこと。

松村とともに苦戦していたそうで、「テストをやったら方言指導の先生が飛んできて、長めの指導を受けるというのがけっこうあって、そこで一緒に苦労したことは絆が深まるきっかけだったなと思います」と2人のシーンの裏話を笑いながら紹介し、「稔さんが話す岡山弁が私はとっても好きでした。端正で、人柄そのまま表している感じがして。お互い苦労しましたけど頑張ってよかったです」と語った。

さらに、安子と稔の出会いのシーンについて、「稔さんが注文したお菓子をひもでくるみながらのお芝居で、安子はずっとお店を手伝っているので、シュシュっとできないといけなくて、ドキドキしました。和菓子指導の先生に教えてもらって複雑な結び方を頑張って習得し、しかもセリフを言っている間にきっちり収めるという、けっこう集中力がいるシーンで、あれができたときはやっと『たちばな』に入れた気がしました」と振り返った。

■上白石萌音
1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞。2011年のNHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』でドラマデビュー。近年は、TBS系ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(2020)や『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021)で主演を務め、NHK大河ドラマ『青天を衝け』(2021)などにも出演。2021年度後期連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』でヒロインを務める。9月には、初のエッセイ集『いろいろ』を出版し、発売から1ヶ月で7万部のヒット。歌手としても活動し、10月13日にダブルA面シングル「I'll be there/スピン」をリリースした。

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