BMWが日本の西陣とコラボした特別なSUV「X7 西陣エディション」が本日、発売となる。インテリアの随所に西陣の独特な模様と色彩が織り込まれたラグジュアリーなX7は計3台の限定生産。価格は1,680万円だ。オンライン販売は11時に始まるが、買えるのはどんな人?

  • BMW「X7 西陣エディション」

    BMWが日本の伝統工芸を取り入れて作り上げたラグジュアリーな1台「BMW 西陣エディション」

早い者勝ち? BMWの限定モデル

X7は最大7人乗りのラグジュアリーSUV。BMWは48Vのマイルドハイブリッド(MHEV)システムを搭載する3.0Lディーゼルエンジン車「X7 xDrive40d Pure Excellence」(最高出力340PS、最大トルク700Nm)をベースとし、今回の西陣エディションを製作した。納車は2021年末以降の予定だ。

西陣エディションはBMWのカスタマイズサービス「BMW Individual」が内外装を手掛け、インテリア・トリムとフロント・センター・アームレストに西陣の色彩芸術を採用した特別なモデルだ。限定3台とのことで、購入希望者には入念な資格審査が待ち受けているのかと思いきや、なんと買い手の決め方は先着順だという。

  • BMW「X7 西陣エディション」

    センター・アームレストは1889年創業の老舗西陣織メーカー・加納幸が手掛けた

  • BMW「X7 西陣エディション」

    外装色は水晶から名前をとったBMW Individualの特別色「アメトリン」を採用。アメトリンは黄色、赤、紫などの複雑で美しい輝きを放つ宝石だ

たぶん、3台はすぐに売り切れると思うので、欲しい人は11時ジャストにアタックをかける必要がありそうだ。すぐに売れると思う理由は2つある。

BMWが「BMWと日本の名匠プロジェクト」と銘打って作ったクルマは今回が3台目。「7シリーズ」をベースにした前回の「Pure Metal Edition」限定3台は販売開始から3分で売り切れた。これが、西陣エディションがすぐに売り切れると思う理由の1つ目だ。

もうひとつの理由は、ラグジュアリーカー市場が好調だという事実。ビー・エム・ダブリュー(BMW日本法人)によると、コロナ禍にもかかわらず、ラグジュアリーカーセグメントはこれまで、対前年比20%の成長を遂げているという。そういえば、ポルシェやフェラーリが好調な売れ行きを示しているとのニュースもあった。先行きの不透明なときこそ、確かな価値のあるものを買っておきたいというのが人情だとすれば、今回の西陣エディションがたちまちさばけてしまっても不思議ではない。

そんなわけで、このクルマが欲しい人はPCかスマホに張り付いて11時を迎えた方がいいと思う。