タレントのベッキーと若槻千夏が、ファッションでコラボレーション。若槻がデザイン・プロデュースを務めるアパレルブランド「WCJ」でのコラボで、若槻のオファーをベッキーが快諾し、「WCJ+B」として全9種を発表した。16日に2人を直撃し、コラボの経緯や互いの仕事ぶりについて話を聞いた。

  • 若槻千夏(左)とベッキー

コラボアイテムは、これからの季節に活躍する配色ウールチェックコートやニットコンビデニムジャケットなど、落ち着いた色をベースにベッキーならではの配色や、ロゴ、素材にもこだわり、「WCJ」らしい使いやすい機能面も採用して制作。すでにWCJ OFFICIAL WEB STORE にて発売はスタートしている。

コラボレーションの経緯について若槻は、まずは「ラジオ番組で話したい人を呼んでくださいというオファーがあった」と言い、「ベッキーさんがパッと浮かびました。15年間会っていなかったので仕事の話がしてみたくて、ダメ元でオファーしたらOKしてくださったんです」と明かす。ただ、「ラジオは短かったのでウチの会社でお茶でも、となって、その時洋服を見てくれて。『いいな、いつか作りたいな』と言われていたので『今作りましょうよ』と詰め寄りました(笑)」と顛末を明かした。

その場で誘いを受けたベッキーも「うれしかったです」と感激したそうで、「これまでの洋服のコラボは全部受け身で、やりたいけれどブランドを自力で立ち上げる力はないので、オファー待ちみたいなところがありました。もともとWCJのインスタを見ていておしゃれだなと思っていたので、すごいタイミングでお話をもらったなと思いました」と述懐する。

若槻とのコラボの感想についてベッキーは「ただの洋服屋さんでした(笑)」と仕事ぶりに驚いたそうで、「もうちょっと間にいろいろな人が入って千夏ちゃんは遠くから眺めているだけなのかと思ったら、私の家に素材を持ってきて、何度も足を運んでくれて。素材のチェックを一緒にしました。この人はプロのタレントであり、プロのお洋服屋さんだなと思いましたね」と若槻の仕事への向き合い方に感心したという。

若槻は「ベッキーさんのお腹が大きい時期だったので、来てもらうのではなく持って行ったほうがいいだろうと思い、サンプルが出来次第持って行って通いました」とその理由を説明する。「これはお互い表側の人間なので成り立ったと思う。ここにアパレルブランドが間に入っていたら、ベッキーさんが落ち着いてから、みたいな話になると思う。家に行くって相当図々しいこと(笑)。私たちだからできましたね」と語った。

ベッキーも「スピード感が同じなのもよかったです」と若槻との仕事は充実していたそうで、「生まれる前にやろうとパンパンな時に来てくれたのですが、共通の友だちである上戸彩ちゃんが『ふたりのスピード感が同じすぎる! 早い!』とすごく言っていました(笑)」と上戸彩も驚いたそう。若槻は3月にベッキー宅に通い始め、プロジェクトのスタートは4月。8月にアイテムの撮影が終わり、3カ月くらいで完成に漕ぎつけた。

具体的なコラボの内容について若槻は「私とベッキーさんのコラボというよりも、私のブランドとベッキーのコラボなので、100パーセント、ベッキーさんのデザインです」と事情を説明。「私が普段の作る服との世界観とまったく違うので、作っていて面白かったです。私はベッキーさんがデザインした服を作る裏方の仕事をしただけなので、アパレル10年なのですが、違う作り方の刺激を受けました」と説明する。

具体的には「組み合わせ」に刺激を受けたそうで、若槻は「アパレルが長いと、こういう組み合わせが売れる、頭の中で黒を作っておけばいいみたいな(笑)。そういう頭になっていたんですが、ベッキーさんは服が好きなんですよ。気が利く方なので『どっちのほうが需要があるかな?』と聞いてはくるのですが、でも一切私は封印してとにかくベッキーさんの世界観を知りたかった。自分らしさみたいなものを表現できる服作りを今後私もやらなくちゃという刺激を受けたので、今年の秋冬は黒が少なめです(笑)」とベッキーの好影響を早くも受けているという。