モスフードサービスは9月22日、原材料に動物性食材を使わず、野菜と穀物を主原料に使ったハンバーガー「グリーンバーガー<テリヤキ>」(580円)を全国の「モスバーガー」店舗(一部店舗除く)で発売する。今回の発売に伴い、第1弾のグリーンバーガーは販売終了となる。

  • 「グリーンバーガー<テリヤキ>」新商品発表会にはタレント・モデルの近藤千尋さんが登場。「ほんとに動物性を使っていないんですか? っていうくらい何度食べてもおいしい。初めて食べたとき、体にも環境にもよくてこんなハンバーガーつくれるの? って衝撃を受けました」と近藤さん

同社では、バンズの代わりにレタスで挟んだハンバーガー「モスの菜摘」や、肉を使わず大豆由来の植物性たんぱくを使用した「ソイパティ」商品を提供するなど、健康にも配慮したメニューの開発に取り組んできた。

昨年3月には、原材料に動物性食材と五葷(仏教などで食を禁じられている臭いの強い5種の野菜でねぎ、らっきょう、ニラ、にんにく、たまねぎのこと)を使用しない「グリーンバーガー」を発売した。環境や健康、モスバーガーをイメージする"グリーン"を商品名とし、緑色のバンズを使用することでより象徴的な商品としていた。

今回はグリーンバーガーの第2弾として、モスが元祖の「テリヤキバーガー」を、動物性食材を使わずに表現した。「モスバーガーの強みは野菜たっぷり。最初にやって最初にマーケットをつくりたい」と同社上席執行役員のマーケティング本部長の安藤芳徳氏。

  • 「グリーンバーガー<テリヤキ>」(580円)

原材料に動物由来のもの(肉、魚、卵、乳製品など)と、臭いの強いを使用しないハンバーガー。大豆由来の植物性たんぱくをベースとしたソイパティを、グリーンリーフやトマト、細切りレタスといった野菜と一緒に緑色のバンズで挟んでいる。

ソイパティは大豆由来の植物性たんぱくをベースに、しいたけエキスで旨み、こんにゃくやキャベツで食感や甘みを加え、肉のような食べ応えを実現。バンズは、豆乳クリームをバター状にして加えてしっとりとした食感を出し、ほうれん草ピューレーを練りこみ、ほんのりとした野菜の甘みが感じられる。

  • ソイパティを野菜と一緒に緑色のバンズで挟んでいる

テリヤキソースとグリーンマヨソースは新たに開発したもので、動物性食材及び不使用のソース。モスバーガー店舗(特殊店を除く)として初めて「パキッテ」(調味料などを片手で手を汚さずに素早くかけられる容器)を採用しており、ソースを別添えで提供する。ソースの量を自由に調整することができるほか、テイクアウトやデリバリー時にもかけたてが味わえる。

テリヤキソースは、てんさいを原料とした上白糖を使用したあっさりとした甘み、マスタードとブラックペッパーでキレを出した。旨みやコクが感じられるテリヤキソースに仕上がっている。グリーンマヨソースは、マヨネーズの主原料である卵にかわるコクを出すために枝豆を配合。グリーンバーガーのイメージカラーである緑色のソースに仕上げた。

  • 「グリーンバーガー<テリヤキ>」新商品発表会に登壇した(左から)モスフードサービス マーケティング本部商品開発部長の濱崎真一郎氏、タレント・モデルの近藤千尋さん、モスフードサービス上席執行役員マーケティング本部長の安藤芳徳氏