フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、末期がんで余命宣告を受けたパチスロライター・マエダさんと仲間たちの終活を追った『人生の終わりの過ごし方 ~「ダメ人間マエダ」の終活~』を、12日・19日の2週にわたって放送する。

  • 涙を見せるマエダさん=フジテレビ提供

自らを「ダメ人間」と呼ぶマエダさん(44)。都心の裕福な家庭の一人息子として生まれ、幼稚園からエリート街道を歩むものの、同級生の中でただ1人、大学に進学せず、ギャンブルにのめり込み、トラック運転手やパチスロ店、豆腐店、転売業など職を転々としてきた。

20歳で最初の結婚をしたが、今は「バツ2」で、元妻たちとの間には3人の子供がいるものの、会うことはない。現在は、年老いた母と2人で暮らしている。

30代なかばで、ようやく巡り会えた天職がパチスロライターの仕事。記事を書き、番組やDVDにも出演、“ゲス”なキャラクターとスーツ姿で、ファンに愛されてきた。

そんなマエダさんは2020年2月、余命宣告を受けた。過去に手術したがんが進行し、全身に転移。医師からは「余命は3カ月から半年」と言われた。マエダさんは友人たちに全てを語り、「最後まで楽しく死にたい」と、自らの“終活”に付き合ってもらうことに。

日々、がんの進行が進み、治療や薬の副作用で体が悲鳴を上げても、酒もタバコもやめず、仲間たちと一緒にうまいものを食べる。そんな姿に仲間たちも特別扱いすることなく、マエダさんの“終活”に寄り添い続ける。

しかし20年6月、余命宣告の時期に差し掛かったころ、マエダさんは、新型コロナウイルスに感染し、入院してしまう…。

「自分が死ぬまで撮影してほしい」と語るマエダさんの“終活”を、女優・宮崎あおいのナレーションで見つめていく。

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