――共演の感想をお聞かせください。柳さんは、吉野さんの座長ぶりも教えてください。
吉野:ありのままの人で、飾ったりもしないし、自分を持っている人だなというのはすごく感じていて、現場の居方も堂々としていて大人だなと思います。僕はあまり場数がないので、主演ってどういう風にいたらいいのかわからないのですが、無理やり僕が盛り上げる必要もないのかなと。江上さんが現場をすごく盛り上げてくださるので明るい雰囲気でやれていて、座長としては何もできていないですけど、ほかの演者さんに助けられています。
柳:今の話を聞いてびっくりするくらい、僕は吉野くんすごく堂々としているなと思っています。いろんな作品の主演の人を見ると、主演の人が持つ生まれ持った輝きが絶対ある。読み合わせのときから光るものがあると思っていましたし、芝居も堂々としていて迷いなんて一切感じなかったです。それだけ考えていても現場で見せないのはさすがだなと思うし、尊敬します。座長としてそのままいてくれれば、それだけで頼もしいです。
吉野:うれしいですね。役に影響が出るのが怖いというのもあって現場の居方が難しいなと思っていたんですけど、今すごくいいことを言ってくださったので、今まで通りやろうかなと思います。
――吉野さんは地上波の連ドラ初主演というプレッシャーは感じますか?
吉野:プレッシャーしかないです(笑)。役者として深く考える部分も多かったので、よりプレッシャーを感じましたが、楽しんでやれています。
――THE RAMPAGEのメンバーの皆さんの反応はいかがでしたか?
吉野:すごく喜んでくれましたし、何より応援してくれているので、心強いというかうれしかったです。今回、エンディング主題歌にTHE RAMPAGEの曲を使っていただいているので、そういう形でチームに返せてよかったなと思います。
――柳さんは、今年4月9日発売の『MEN'S NON-NO』5月号で同誌を卒業されましたが、心境の変化をお聞かせください。
柳:メンズノンノは12年間務めさせていただきましたが、正直仕事という感覚がなくて、芝居の現場に勝負しに行って、メンノンの仕事の日は実家に帰ってきたような、それくらいゆるい感じてやっていたので、それがなくなってもう1人でやってくんだなという気持ちが強かったです。同じメンズノンノ出身で頑張っている俳優がたくさんいるので、彼らに追いつけるように、負けないようにという気持ちはありますし、そういうタイミングでこのドラマに出会えて、1人のモデルではなく役者なんだという見方で見ていただけるように頑張ろうと思いました。
――改めて『トーキョー製麺所』の魅力をアピールお願いします。
吉野:キャラクターそれぞれ個性があり、赤松は、うどんチェーン店でホテルのようにサービスしてしまう。今の時代、与えられたものだけをやるみたいな習慣がありますが、自分の信念を持って行動するという、強いメッセージ性も感じる作品。もっと自分らしく、自分が思っていることを発して行動してもいいんじゃないかという熱いメッセージにも注目していただきたいです。また、うどんの魅力も伝えていて、見ていると絶対おなかがすくと思うので、事前に何か用意していただけたら。
柳:キャラクターそれぞれ熱い思いがあり、コメディでバカっぽいところも見せていきますが、それが愛おしく見えるキャラクターになっています。ふとした日常の中に熱さや笑いがあったり、おいしいうどんが出てきたり、いろんな角度から楽しめると思います。オープニングのダンスは不安でしかない(笑)。僕は踊ったことがなかったのでびっくりしましたし、みんなうまいので、怖くて見られないです。
『トーキョー製麺所』は、MBSで毎週火曜24時59分~、TBSで毎週火曜25時28分~放送。
吉野北人 ヘアメイク=大矢佑奈、スタイリスト=中瀬拓外
柳俊太郎 ヘアメイク=吉田太郎 スタイリスト=大島リク(ニット/SUGARHILL、パンツ/MR.OLIVE、シューズ/NIKE SPORTSWEAR、その他スタイリスト私物)