フジテレビは6日、10月改編説明会を開催し、BPO青少年委員会で審議入りした「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」について、見解を語った。

フジテレビ本社=東京・台場

中村百合子編成部長は「審議入りの方向性を見守っていきたい」とした上で、「バラエティ番組に関しましては、コンプライアンス、法令遵守を大前提のもとで、視聴者の皆様の様々な意見をいただき、その意見に真摯(しんし)に耳を傾けながら、バラエティとしてのエンタテインメント性を追求して面白い番組を作り続けていきたいと考えております」と説明。

また、審議結果によって影響を受けることも想定される『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(10月から毎週土曜19:00~)の蜜谷浩弥チーフプロデューサーは「たくさんの人に笑ってもらうということが番組の一番の目的なので、コンプライアンスとか、皆さんが懸念するところにはしっかり対処していきながら、新しい企画もどんどん作っていって、皆さんに笑っていただける番組にしていきたいと思っております」と考えを示した。

同委員会では、視聴者やBPOの中高生モニターから、出演者に痛みを伴う行為を仕掛け、苦痛を笑いのネタにする番組について、「不快に思う」「いじめを助長する」などの意見が継続的に寄せられていることを受け、8月24日に審議入りを決定。対象は在京キー局などで放送された番組で、個別の番組を取り上げるものではないとしている。