テレビ東京は27日、『池上彰 vs 天才キッズ 〜忖度なしの疑問に答えます〜』(20:00〜)を放送する。

  • 池上彰

    池上彰

同番組では、さまざまな得意分野を持つ“天才キッズ”たちが、いろいろなニュースについて、池上彰に“忖度なし”の鋭い質問・疑問をぶつける。池上彰もそれに応えるため、体を張ったさまざまな取材を敢行した。

MCは池上彰、サブMCに小峠英二(バイきんぐ)を迎え、ゲストとして河合郁人(A.B.C-Z)、林家彦いち、山口もえ、山之内すずが出演。天才キッズとして栗原響大(小5/『TVチャンピオン極 日本の名城マニア決定戦!』3位)、布施麻理亜(小6/ロシア語・英語が得意)、松下淳一郎(小5/国際知識スーパーマスター)が登場する。

内容

・「自衛隊は軍隊じゃないの?」太平洋戦争の敗戦がきっかけで、憲法第9条には「戦争の放棄」「戦力の不保持」が盛り込まれた。憲法上、自衛隊は戦力ではない。では自衛隊とは何なのか?それを知るため、池上彰が、なかなか入ることのできない自衛隊の現場を取材した。

・「日本の敵はどこなの?」『防衛白書』を見ると、日本がどの国を意識しているのかが見えてくる。そこでは、ある国を牽制する姿勢を鮮明にし、その国の軍隊の動きに強い懸念を示している。池上彰はどう解説するのか?

・「最近大雨が怖いけど、きちんと対策はしているの?」東京を含む首都圏は異常気象にどう備えているのか。池上彰は「国内最大級」という、ある水害対策施設を取材。そこで、階段を20階分昇り降りするという大変な目に遭ったというが...。

・「想定外の大雨が来たらどうするんですか?」今月中旬、九州・中国地方を中心に大雨を降らせた「線状降水帯」。激しい雨を降らせる積乱雲が次々と発生し、帯状に連なるのが「線状降水帯」だ。2018年7月の西日本豪雨では、岡山県倉敷市真備町で51人が犠牲になった。しかし、そこに隣接する下原地区では、犠牲者はゼロだった。何が明暗を分けたのか。再現ドラマでその謎を解く。

・「何で悪いことをする政治家がいるの?」収賄、買収、議員特権の濫用、モラルに反する行為...。政治家をめぐる問題が続いている。河井克行・案里夫妻の選挙買収事件を、裁判記録をもとにドラマで再現。

MC:池上彰・小峠英二(バイきんぐ) コメント

池上:なんと言っても、小峠さんと一緒にやるという奇妙奇天烈な企画の番組です。
小峠:攻めに攻めていますよ、本当に。キッズが出演していることで雰囲気がだいぶ柔らかくなっています。
池上:それはありますね。子どもたちに分かりやすく伝えなければとなるとどうしてもそうなります。
小峠:池上さん出演の番組はよく拝見していますけど、そこが他の池上さん出演の番組と違う雰囲気があったのかなと思いますね。
池上:子どもたちがいるせいか、小峠さんもずいぶん「いい人」風にやっていましたね?
小峠:いやいやいや(笑)。池上さんは質問が直球過ぎるんですよ。「テレビ出ている奴でよろしくない奴は誰だ?」みたいなね。そりゃやっぱり言わないですよ、ここで。
池上:深夜番組で、そこだけ名前を「ピロピロピロ」って隠すような。
小峠:僕はいい人ですから。本当に。
池上:今日は忖度のない質問を小峠さんにも投げかけました。
小峠:日ごろ芸人さんやタレントさんと仕事していますけど、池上さんはなんか「僕にないリズでボケてくる」というか。それが「おっ」と思いましたね。芸人さんやタレントさんは「振ったらボケる」とか、このタイミングで来るな、というのがわかるんですけど、池上さんは準備のない、変な間で来るというか。神経を張り巡らしていないとスルーしちゃいそうな。それが新しい発見でした。
池上:しかし、キッズはすごいですね。
小峠:すごいですね。しっかりしている。
池上:何でも答えられちゃう。あと数年するとここ(自分たちMC席)と入れ替わるんじゃないかと...。
小峠:こっち(ゲスト席)だと、もう入れ替わってもいいような人もいましたからね(笑)。知識と好奇心がすごい。僕が小学生の頃なんかニュースも見てないし世界情勢のことなど知りませんでしたけど、みんなよくご存知で...。 池上:さすがスーパーキッズだと思いました。 小峠:聞いてもないのにクイズ急に出されちゃったり。池上「聞いてねえよ!」ってね(笑)

金山円プロデューサー コメント

元々、忖度は「相手の気持ちを考慮すること」という意味があり、日本人の美徳でした。しかし、2020年に発売された国語辞典では「特に立場が上の人の意向を推測し、やみくもにそれに沿うように行動することの意で用いられる」とネガティブな意味が付け加えられました。
会社で上司に忖度していませんか?政治でも、東京五輪でも、「偉い人の意向だから仕方ない」「そういう慣習だから仕方ない」...忖度という名の悪慣習が今の日本をダメにしているように思うのです。天才キッズたちはそんな大人の事情には縛られない、純粋で当然な疑問を池上彰氏に問いかけます。キッズたちの忖度なしの疑問に向き合うことで、もう一度今の日本を見つめ直し、明るい未来につなげられればと思うのです。

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