フジテレビ系特番『池上彰スペシャル! なぜ?コロナ禍で独り勝ち! 世界の覇権を目指す中国の野望』が、12日(20:00~21:55)に放送される。

  • 高島彩(左)と池上彰氏=フジテレビ提供

新型コロナウイルスの確認から1年、強硬な海洋進出や食料外交、デジタル経済の急速な普及など、いま中国の動きが活発化している。「建国100周年を迎える2049年までに、わが国を“社会主義現代化強国”にする」…習近平国家主席が描くシナリオの下、着々と動きを強めている中国の野望を、池上彰氏が解説する。

スタジオゲストには、足立梨花、梅沢富美男、ヒロミ、山内健司(かまいたち)が登場。梅沢は、どこまでも強気に力を誇示し続ける中国の姿勢に、憤懣(ふんまん)やるかたない表情を見せるが、着実な努力の末に世界トップの座を勝ち取った「ハイアール」のエピソードには、「大したもんですね!」と感心しきり。一方、山内はお笑いの血が騒ぐのか、「ライブコマースって、若手芸人の名前ですよね?」などと小ボケを連発し、池上氏が「(ゲストの)人選を間違えたかも…」とあきれ返る一幕も。

収録を終えた池上氏は「ゲストの顔ぶれがバラエティに富んでいて、面白かった…んですかね(笑)? かなり深刻な話題も取り上げていますから、バランスが取れてよかったのかなとは思います。より親しみやすい番組になったんじゃないかなと(笑)」と感想をコメント。

今回のテーマについて、「尖閣諸島をめぐる中国の動きは、日々報じられています。ただ、あまりにも毎日聞かされるものだから、人々の関心がだんだん薄れてくるんですよね。本来は大事なニュースも、毎日続くとニュースではなくなってしまう。たぶん中国は、それを狙ってるんだろうと思うんです。日常的に“ここは中国の海だよ”と言い続けるうちに、いつしか世界中の人々が、それを当たり前のことだととらえるようになる。きっと、そのときを待っているんだろうなと。これはつくづく感じることなんですが、中国という国は、時間の感覚が全然違うんです。物事を進めていく上で、数十年くらいの長いスパンで考えているんですね。そうなると、われわれも飽きることなく、諦めずに、“尖閣諸島では今、こういうことが起きているんだ”と常に言い続けなければいけないし、中国に抗議し続けなければいけない」という問題意識から取り上げたとしている。

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