「お金に強くなるマネーカウンセリング」をモットーに年間100人以上のクライアントにアドバイスしてきたマネープランナーズの小峰一真が、お金にまつわる相談者さんのお悩みを解決します。今回の相談者は、都内在住の35歳独身女性かなさん(仮名)。結婚の予定がない今、賃貸マンションに住み続けるべきか、はたまたマンションを購入すべきか悩んでいます。

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かなさんのプロフィール

かなさん(仮名)のプロフィール
年齢:33歳
出身:山梨県大月市
仕事:広告代理店勤務(業界専門誌など紙媒体の広告を扱うニッチな営業)
年収: 400万円
家族構成:独身、実家は両親(定年退職)と兄(地元で公務員)家族が同居
趣味:釣り(渓流釣りが好きで自分で毛針りは作れちゃう)

かなさんの相談内容

地元の大学を卒業後、都内の会社に勤めると同時に一人暮らしを始め10年が過ぎました。そろそろ引っ越しも考えているのですが、先日、学生来の女友達がマンションを買ったのを聞いて自分も考えても良いかな? と思いました。

ただ、友達は大手企業に勤めていて私より年収も高いから買えたのかなと、私の年収では買えるのでしょうか?

また、将来的には結婚もしたいと思っているのですが(具体的にいつは決まってない!)、その場合、売るの? 貸すの? とかも教えて欲しいです。

FPからの回答

それではファイナンシャルプランナーからの回答を見てみましょう!

ライフプランの変化に注意

これは独身女性だけに起きることではありませんが独身女性はライフプランの変化が起きやすいです。結婚や出産、仕事の変化など収入面での変化が大きく見込まれます。

このあたりを踏まえマンション購入を検討する必要があります。

マンション購入を資産運用として捉える

ただしマンション購入は、賃貸マンションで家賃をずっと払い続けることに比べると資産運用、資産形成を考えたうえでメリットも大きいです。

例えるならば家賃は「掛け捨ての保険」、購入は「積立型の保険」というところでしょう。

毎月10万円の家賃を35年払い続けると10万円×12×35年=4200万円(更新料等は考慮せず)を掛捨てることになります。どうでしょうか、結構大きな数字になりますよね?

この4200万円という数字、例として3000万円の住宅ローンを借り入れた場合と比較してみましょう。

1.5%の利率で35年返済でローンを借り入れると仮定すると、毎月の総返済額は3858円(融資手数料は含まず・元利均等返済)。毎月の返済額は92000円に収まります。