ボーイズグループ発掘オーディション『THE FIRST』でデビューが決まった「BE:FIRST」のメンバー7人と、主催者のSKY-HI(AAA・日高光啓)が13日、東京・汐留の日本テレビで取材に応じ、今回のオーディションやグループに込めた思いなどをSKY-HIが語った。

  • SKY-HI(左)とBE:FIRSTのメンバーたち

最終メンバーに選ばれたのは、チームをけん引してきた「ソウタ」、唯一無二に歌声を持つ「シュント」、抜群の歌唱力を持つ「マナト」、最年少14歳の「リュウヘイ」、ダンスで急成長を見せた「ジュノン」、俳優で培った表現力を持つ「リョウキ」、熱い男「レオ」の7人。

SKY-HIは「いろんな角度のナンバーワンの集合であり、これからもいろんな角度のナンバーワンであり続けることを怠らず、他の人のいろんなナンバーワンを常に愛し続ける、そういった形で愛を振りまいてくれるものになってくれればいいなと思い、この“BE:FIRST”というグループ名を彼らに授けさせていただきました」と説明。

そんな彼らの武器は、「デビュー段階において、技術が高い、クオリティ高いというのが担保できているのは心強いですし、セールスポイントでもあります。でも、BE:FIRSTのすごいところは、ただダンスがうまいとか、ただ歌が上手いメンバーが多いとかではなく、音楽を表現するということに対して気持ちが出来上がっていることが、一番強いと思います」「パフォーマンスが主張になり、意思になり、メッセージになる。そういったグループができたと思います」とアピールした。

今後の目標については、「大きな規模のライブとか、海外でライブをやるというのもそうですし、具体的なことは山ほどあるんですけど、やはりただ売れるグループを作って頑張ろうじゃなくて、アジアの中の日本という国から新しい価値観を明確に提示したいと思ってます」と強調。「音楽を与えられて、それをなぞるという価値観から完全なる脱却をデビュー段階から果たしたい。(自身がCEOを務める)BSMGは、そういうことをやるレーベルなんだと認識されるのが夢ですし、その夢をかなえるのはBE:FIRSTの成功をもってして他ならないので、心の底から彼らが成功してもらうことが自分の夢です」と語る。

今回のオーディションは、日本テレビ系情報番組『スッキリ』やHuluでの密着があったという点で、「Nizi Project」から生まれたNiziUと比較されがちだが、「JYPのような名門で歴史のある大きな芸能事務所がやって、そこでデビューをつかみ取るのは、そのまま世界的なスターになる道筋が見えやすいものでもあると思います。それに対し、自分のところのオーディションは、メンバーの募集をしたときに『スッキリ』やHuluでやるというのは決まってなかったので、音楽を鳴らすグループをダンス&ボーカルでちゃんと作るというのが一番のモチベーションでした。すでにあるところで成功するというよりは、今日本にないのであれば作ってしまえばいいというモチベーションなので、今からみんなでゼロからのスタートの気持ちです。公立校の新設校で、今から甲子園名門校に挑まなきゃいけないみたいな気持ちがあります(笑)」と表現した。

『THE FIRST』は、アジアから世界へ新しい風を巻き起こし、音楽シーンのトップを目指すという強い思いで実施され、“クオリティファースト”“クリエイティブファースト”“アーティシズムファースト”を掲げたオーディション。

1次審査の後、2次審査は地域別のオーディションとなり、SKY-HIが直接参加者と対面。1次審査を突破した231人が2次審査に参加し、3次審査、そして1カ月の合宿の中で行われる4次審査へと進み、厳しいダンス、歌唱、グループ審査で参加人数が絞られていく中、最終メンバー7人が決定した。

Huluでは、メンバーが富士急ハイランドに行った時の様子など素顔満載の未公開映像集『裏・THE FIRST』を、20日・27日から独占配信。さらに、オーディションを振り返りながら全員でのトークや1人ずつのインタビュー映像など、デビューまでに密着したドキュメンタリー番組『あの日のTHE FIRST』も、9月から独占配信する。

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