2012年1月に乃木坂46の1期生としてデビュー。来年2022年で芸能生活10周年を迎える。これまでの活動を振り返ってもらうと、「いやぁ早くてびっくり!」と大きく笑う。アイドル、そして女優。これまでの活動を支えてくれたのは、両親の支え、特に父親からの言葉があるからだ、と回想する。

「父親がすごく達観している人。『頑張れ』と言わないんです。オーディションがある日も『頑張れ』ではなく『楽しみなさい』って。そのオーディションの結果がダメでも『ダメだったらこの期間お休みを楽しみな』と言う父親で。その言葉で『なんでも楽しんだ者勝ち』と思えるようになりましたね。苦しい時も、楽しい時も、“今の感情を楽しもう!”と考えられるようになったのは父親の影響です。人を追い詰めないし、プレッシャーをかけない。私も人に言葉をかけるとき、そのことを意識しています」。

若月は昨年4月から、女性向けファッション誌『Oggi』(小学館)で美容専属モデルを担当。女優のほか、モデルとしても奮闘中だ。今回の写真集発売もその縁から。「1冊目から4年が経ちましたが、ずっと2冊目を出したかったんです。でも、なかなか口に出さず心の中に留めていた。今回『Oggi』さんから声をかけてもらって、すぐに『出したいです!』と手を上げました」と待望の2冊目出版となった。

コンセプトは「若月佑美の多面体の魅力、彼女のいろんな一面を引き出す」。前作はスペインで撮影していたが、今回はコロナ禍もあり国外での撮影は叶わなかったが、「逆にシチュエーションに頼らずやってみよう、と。スタジオの中で“どれだけ私単体で色んな表現ができるか”に挑戦した1冊になりました。前作は旅をしているありのままの私を切り取ってもらったけど、今回は自分の強い意志を持って表現している。そこが前とは異なる部分」と紹介した。

自身の体は「少年体型で、筋肉質で、骨が浮き出やすい。女性っぽくない」と若月。それでも「そこは芸術にもなりえるんだと、同じ悩みを持っている人に伝えたい。決して女性らしい体ではないけれど、だからこその力強さがあると思う。『自分の体も意外とかっこいいかも』。そんな風に前向きに思ってもらえたらうれしいです」。

■若月佑美
1994年6月27日生まれ、静岡県出身。2011年から乃木坂46で1期生として活動し、2018年11月にグループを卒業。その後は女優・モデルとして活動し、ドラマでは、『今日から俺は!!』(日本テレビ)、『私の家政夫ナギサさん』(TBS)などに出演。『結婚できないにはワケがある。』(朝日放送)ではヒロインを務める。映画は、『シグナル 100』、『ヲタクに恋は難しい』、『今日から俺は!!劇場版』などに出演。また、女性ファッション誌『Oggi』2020年6月号から同誌美容専属モデルを務め、オンラインサロン「未開発区域」も開設。二科展にて8年連続入選するなど、アートの才能も発揮している。