京都一大きな繁華街・三条エリアに、2021年4月、オープンした星野リゾートの「OMO5京都三条」。ホテル周辺は、ハイセンスでおしゃれでかっこよくて。いわゆる、京都屈指の“イケてる街”。便利なのは嬉しいけど、ショッピングやインスタ映えばかり追いかけるのも、つまらない。……という人にこそ、ぜひ体験してほしいのが、OMOレンジャーによる街歩きのアクティビティです。

知られざる歴史にフォーカスしてマニアックな旅を楽しんだり、1人だと入るのに勇気がいる老舗の名店を巡ったり。今まで知らなかった、京都の魅力を再発見できますよ!

1.立地最高の場所にオープンした「OMO5京都三条」

  • 陽気で明るいOMOレンジャーのみなさん

ホテルの場所は、地下鉄「京都市役所前駅」駅から徒歩2分。観光客でにぎわう河原町通りから、少し奥まった場所にあります。

このエリアは、ビルが建ち並び近代的なイメージがある一方で、古くから町衆文化が栄えてきた歴史があります。そんな町を深堀りできるご近所アクティビティが、こちらの2つ。

・「京町らんまん川さんぽ」
・「京町らんまん老舗さんぽ」

いずれも、宿泊者は参加費が無料。1人からでも参加できます。

2.「京都らんまん川さんぽ」で高瀬川をめぐる幕末トラベルへ出発♪

  • 大阪出身。笑いあり、学びあり!キレのあるトークが魅力の八十田さん

「ビックリしはると思うんですが…」そう言って登場したのは、アジアンな布をすっぽり被ったOMOレンジャーの八十田さん。今回の旅のガイド役です。

八十田さんは星野リゾートの学習休職制度を活用して、愛犬と一緒にインドを1年も放浪したというワイルドな経歴の持ち主。この布は、そのときインドで購入したものなのだとか。

どんな内容になるのかワクワクです!

  • こんなところに、桂小五郎さんが!

「高瀬川に行く前に、ホテルオークラに紹介したい人がいるんです」

……と、八十田さんからいきなりのサプライズ!「京都ホテルオークラ」の敷地内にある、桂小五郎像まで案内されました。実はこのホテルの敷地が長州藩・京屋敷跡だったことから、この像が建てられたのだとか。

うっすらと記憶にあった桂小五郎さんですが、こうして顔を良く見ると、なかなかカッコイイ!八十田さんの話によると、桂小五郎さんは男前でかなりモテたらしく、彼女が20人ほどいたそう。この銅像を見て、納得です。

  • 一之船入にある高瀬舟は大阪→京都用の上り線。舟の荷物で見分けられます

続いて向かったのは、高瀬川の基点となる「一之船入」。ここには、復元された高瀬舟が置かれています。

高瀬川は、400年前に150億円かけて京の豪商・角倉了以(すみのくらりょうい)が開削した運河。今は一艘しか置かれていませんが、当時は150~180艘の舟が、大阪と京都間を行き来していたのだとか。

しかもこの運河は、開削時、八十田さんが持っているような「ツルハシ」を使って、一生懸命手掘りされたそうです。すごい!

  • 黒っぽい味のある建物が桂小五郎寓居跡

桂小五郎さんがモテ男だった話をしましたが、当時、桂さんを必死にサポートしていた、幾松(いくまつ)という女性がいました。この古い石碑がある場所は、高級料亭「幾松」があったところで、追われる身の桂さんを幾松がかくまっていた寓居跡。有形文化財にも登録されています。

ここで、生きるか死ぬか…!!の“幕末スパイ大作戦”的なことが行われていたと思うと、なんだかドキドキしますよね。

  • ここにも寓居跡が!

高瀬川沿いを歩いていると、またしても桂小五郎寓居跡の石碑を発見!

桂さんは「逃げの小五郎」というニックネームが付いていたそうで、命を狙われる度に、あっちに暮らしこっちに暮らし……。何かあったら、高瀬川に舟をさっと浮かべて逃げていたそうです。まるで幕末の人間ドラマを垣間見ているようで、桂さんに親近感がわいてきますよね!

3.知る人ぞ知る和菓子を買いに先斗町へ

  • 提灯に描かれた可愛い「千鳥」が先斗町のマーク

続いて向かったのは、高瀬川から近い花街・先斗町。芸者さんたちが行き来する小径を歩きながら、八十田さんに先斗町の名前の由来などを教えてもらいます。

  • 明治31年創業の老舗「先斗町駿河屋」

さらに今回のアクティビティは、甘~い思い出とセットで楽しめるのも嬉しいところ。

甘い旅のお目当ては、「先斗町 駿河屋」さんの名物、一口わらびもち。ふんわり、なめらか餡こが入ったわらび餅は、舞妓さんたちにも愛される銘菓だそうです。売り切れ御免の和菓子ですが、無事にゲットすることができました!

  • 旅のゴールは、ツルハシを持っている「角倉了以翁顕彰碑前」

旅のゴールは、ツルハシを持っている「角倉了以翁顕彰碑前」です。角倉さんが私財を投じて高瀬川を開削してくれたおかげで、経済の流れが生まれ、人々の生活も豊かに。高瀬川は三条の発展に欠かせない存在になりました。ちょっぴり強面の角倉さんですが、誰よりもピュアで熱くて優しい男性だったのではないか……そう思えてなりません。

4.「京町らんまん老舗さんぽ」で京都のおいしい&ツウなお土産探し

  • ウキウキした表情の弥次さん・喜多さん像

大荒れだった戦国時代から一転、時代は“旅をする楽しみ”が庶民に普及した江戸時代に入ります。そんな江戸時代最大のベストセラーといえば、「東海道中膝栗毛」。2つ目のアクティビティ「京町らんまん老舗さんぽ」は、三条大橋のたもとにある「東海道中膝栗毛」の主人公・弥次さん・喜多さん像の前からスタートです。次はどんな旅が待っているのでしょう?

  • 時が止まったような味のある「内藤商店」

このアクティビティでは、一見さんでは入りにくいような創業100年以上の老舗ばかりをめぐっていきます。

三条大橋近くにあるあられ屋さん「船はしや」に立ち寄り、すぐお隣りの「内藤商店」へ。こちらのお店は、1818創業のタワシ・ほうきの専門店。店先に並ぶのは、食器やお鍋を洗うタワシの他に、なんと体を洗える紐付きタワシまで!あらゆるものを洗える銘品ぞろいのスゴイお店です。

  • 老若男女が行き交う活気あふれる商店街

続いては、元気いっぱいの商店街「三条名店街」を歩きます。ここはアーケードだから、雨の日でも大丈夫。

  • 別世界に来たような静寂な空間

「三条名店街」の細い路地を奥に進むと、ステキなお庭が!その奥にあるのが「三條本家 みすや針」です。

こちらのお店は、天皇陛下に献上していたこだわりの針を作っている針専門店。縫い針、1点ものの飾り針、携帯用のお裁縫セットなど、お裁縫の道具がいっぱい。裁縫好きの人なら、たまらない!1人なら、商店街の前を1歩で通り過ぎてしまうであろう超穴場のお店でした。

  • 店構えは小さくて控えめですが、親切丁寧な接客に癒やされます

次は“香り”に注目。やってきたのは1855年創業、全国唯一のにおい袋専門店「石黒香舗」です。

このお店の特徴は、予約不要で、自分の好きな袋・紐・香りを選び、オリジナルのにおい袋が作れること。香りは4種類からチョイス。“京都の香り”を持ち帰れるなんて粋ですよね。

  • おしゃれでスタイリッシュな店内

最後に案内してもらったのは、風呂敷メーカー直営の風呂敷専門店「むす美」。白を基調にした店内には、トラディショナルなものからポップなものまで、さまざまな風呂敷が店内を彩ります。

「風呂敷ってどうやって使っていいのか分からない」そんな悩みも、お店の人が使い方を提案してくれるので安心。雨の時期に嬉しい、撥水性のある風呂敷もあります。

5,ご近所で買った和菓子とお抹茶で幸せなひとときを

  • お好みの抹茶碗を選べるのも嬉しい!

ホテルに帰った後も、お楽しみは続きます。

「OMO5京都三条」では、ご近所で購入した和菓子と一緒に、無料でお抹茶をいただけます。コレクションされた抹茶碗の中から、「今日はどれにしよっかな……?」と選べるのも嬉しいポイントですよ。

甘党の方は、おすすめの「和菓子店リスト」がホテルにあるので、そちらもチェックしてみてくださいね。

6,リラックスできるウッディーで清潔な客室

  • 3名まで宿泊できる「スーペリアルーム」

客室のタイプは、ツインルーム・ダブルルーム・スーペリアルームなど7種類。どのお部屋も木のぬくもりあふれるデザインで、そこにいるだけでほっと落ち着く空間になっています。

筆者イチオシのスーペリアルームは、友だち同士でワイワイ泊まるのにぴったり。

  • ベッド下のスペースは、スーツケースや大型バッグもすぽっと入ります

部屋の広さは27.8平米とコンパクトながらも、ベッド下に収納スペースがあるなど、使い勝手は抜群です。

  • 「スーペリアルーム」にはテラスも完備

スーペリアルームを推したい理由は、テラスがあるから!

京都タワーや京都の街並み、あの本能寺も見下ろせます。夜風に吹かれながら、テラスで乾杯♪もおすすめですよ。

7.思い出を結んで、包んで、持ち帰る

  • スタッフのこぼれんばかりの笑顔に癒やされて「ただいま!」と言いたくなります

京都で見つけたステキな風呂敷のように、「OMO5京都三条」は、“楽しい旅の思い出”を一緒に結んだり、包みこむ存在になってくれます!

<京都旅の楽しさが倍増するホテル>
「OMO5京都三条」選べば、ガイドブックには載っていない、ディープでタイムリーなスポットをたくさん知ることができます。知らない京都に出会えて、ホテルに戻った後も楽しさが続く!京都旅の楽しさを2倍、3倍にもしてくれますよ。