女優の天海祐希が主演するテレビ朝日系ドラマ『緊急取調室』第4シリーズ(毎週木曜21:00~ 初回は拡大スペシャル、過去シリーズはTELASAで配信中)が、きょう8日にスタートする。このたび天海がリモートで取材に応じ、初回ゲスト・桃井かおりとの撮影エピソードを明かした。

  • 女優の天海祐希 撮影:宮田浩史

■――第1話では、ハイジャックシーンという大きな見どころがあります。撮影はいかがでしたか。

私は派手なアクションはないものの、いつも『キントリ』でお世話になっているアクションチームの皆さんがサポートしてくれて、ケガなく順調に進みました。桃井さんが体を張ってアクションに挑戦する姿を間近で見ることができて、何て幸せな景色だろうと。以前舞台でご一緒した今井朋彦さんも出演していたのですが、誠実できちんとしたお芝居をしてくださる方なので、安心して撮影できました。

動く範囲が制限される、機内という狭い場所での撮影でしたが、桃井さんが「これはどう?」と、演技プランや提案を投げかけてくれて、監督と私も話し合う時間ができました。私は天海祐希視点、真壁有希子視点でアイデアを出させて頂いて、そしたら桃井さんがすごく面白がって聞いて「それいいね、採用!(声を変える)」と言って下さって。あ、今のはモノマネなんです、2日間で仕上げたのでよろしくお願いします(笑)。このシーンをきっかけに、意見の言いやすい環境を作って下さったことにとても感謝しています。

初めて顔を合わせたときから桃井さんは……あ、モノマネでいきますよ。「私……こう読んできたんだけど……(声を変える)」と、すごく深く台本を読んで来られていたので、私も「こんなふうに読んできました」と意見の交換ができました。すごい方だから、私なんかが意見したりアイデアを言ったりするのは失礼じゃないかなと思ったんですが、すごく真摯に向き合ってくださって、「それやってみようよ(声を変える)」と言ってくださって……今のもモノマネです(笑)。シーンを作る充実感に包まれながら、ハイジャックのシーンを撮ることができました。すごい方って、器も大きいんですよね。いつか私もこんなふうになれたらいいなと思いました。

■――取調シーンはいかがでしたか。

自分の力以上のことを望んでもできないかもしれないけど、「はるばる遠くから来てくださってる桃井さんをがっかりさせてはいけない、誠実にぶつかって行こう!」という思いで臨みました。

いつも、大詰めとなる取調のシーンを撮るときは、夜中に何度も起きてしまうんです。目が覚めて台本をもう1回見て「大丈夫、覚えてる」と確認してまた寝るんですが、今回は早く目が覚めたときに「もう起きちゃえ!」と。そこから気持ちを作って「絶対に失敗しないようにしなきゃ」と自分にプレッシャーをかけました。私が追い詰める犯人にとっては、人生や命がかかってるんですよね。だから私は寝られなくて当然だろうといつも思っています。

桃井さんとの取調シーンは、何年かに一度出会えるかどうかという出来になりました。自画自賛するわけじゃないけれど、あのシーンを桃井さんと一緒に作れたことは今の私の誇りになっています。すごく楽しかったです。