1980年代の高校生たちの破茶滅茶な学園生活を描いたコメディ映画『今日から俺は!! 劇場版』。原作は90年代に大人気だった漫画ですが、2018年にテレビドラマ化されてリバイバルヒット。映画版も公式ホームページによると満足度98.1%で、2020年の興行収入ランキング第2位に入るという人気ぶりでした。

恋あり、友情ありのいわゆる青春学園ものですが、主人公たちはケンカに明け暮れるツッパリ高校生たち。考え方もファッションもちょっと独特です。現在、青春中の人も、80年代の青春を懐かしむ人も笑えるというところが人気になったのでしょう。

本稿では今作品のあらすじや見どころを、実際に作品を鑑賞したユーザーの意見を踏まえながら紹介します。

『今日から俺は!! 劇場版』とは

原作は『週刊少年サンデー』に連載された人気漫画。コメディ作品に定評のある福田雄一監督の演出・脚本で、2018年に実写化されたテレビドラマの映画版。原作漫画でも人気の高かったエピソード「vs北根壊(ほくねい)高校編」が描かれています。

舞台は、千葉県の軟葉(なんよう)高校とその周辺地域で覇権を争うヤンキー高校生たちの日常を描いています。ヤンキーのバトルものですが、限度を超えた殺し合いレベルの暴力はなく、2人のツッパリ高校生が個性的な敵対グループと戦うなか、珍事にも巻き込まれていくコメディです。

『今日から俺は!! 劇場版』の作品概要

あらすじ

今までの自分を変えるべく髪を金髪に染め、ツッパリとしてやって来た転校生・三橋貴志は、奇しくも同じ日に転校して来たトゲトゲ頭の伊藤真司とコンビを組み、周囲の学校のツッパリたちとのケンカに明け暮れている。2人とも恋人らしき存在もいるのだが、普通の高校生のようなラブコメにはならない様子。3年生になったある日、極悪で有名な北根壊高校の番長・柳鋭次と大嶽重弘が、不良の巣窟開久高校にやってきて新たなトラブルが発生し、案の定2人は巻き込まれていくが……。

キャスト:三橋貴志(賀来賢人)、伊藤真司(伊藤健太郎)、赤坂理子(清野菜名)、早川京子(橋本環奈) 、片桐智司(鈴木伸之)、相良猛(磯村勇斗)、柳鋭次(柳楽優弥)、大嶽重弘(栄信)
監督:福田雄一
公開年:2020年

『今日から俺は!! 劇場版』の感想と評価

リアルなヤンキーものではなく、バトルコメディ!?

主人公の2人は「ツッパリ」に憧れて変身した姿で転校してきます。明らかに不良とわかる髪型と服装をしてはいますが、中身は普通の高校生。ヤンキー漫画ですが暴走族は登場せず、リアルな暴力からは遠くデフォルメされたアクションなので、安心して笑うことができるのでしょう。

正統派ヒーローではない主人公

主人公の三橋貴志の口ぐせは「俺は日本一強い」で、周囲の不良達からは金髪の悪魔と恐れられていますが、その強さは正統派ではありません。非常に悪知恵がきき、良くいえば頭の回転が早く、屁理屈や啖呵を次々に繰り出して、相手を不愉快な思いにさせて勝利するという卑怯な戦法も使います。逃げ足は誰よりも早いというダークっぷりな面もありますが、なぜが憎めないキャラクターです。

個性的なキャラを楽しむ出演者たち

今では考えられない80年代ヤンキーカルチャーの髪型、服装で登場している俳優たちのオーバーアクションにも笑いを誘われます。そこまでやるのかという変顔を見せてくれたり、あり得ないアクションだったり、出演者達もその役柄を楽しんでいるのが伝わってきます。

まとめ

テレビドラマの延長にある映画ですが、原作の知識がなくても十分楽しめる作品です。80年代に現実にあったヤンキー世界の物語ですが、内容はリアルからは程遠い青春コメディなので、何も考えずに大笑いできるのが魅力の作品でしょう。