俳優の玉木宏と椎名桔平が、きょう13日放送のテレビ朝日系ドラマ『桜の塔』(毎週木曜21:00~)第5話で、台本20ページにわたる直接対決に挑む。

  • 左から椎名桔平、玉木宏=テレビ朝日提供

『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ 19年)で東京ドラマアウォードグランプリなど数々の賞を総なめにした脚本家・武藤将吾氏によるオリジナル作『桜の塔』。警察ドラマだが、王道の犯人VS警察ではなく、警視総監を目指して巻き起こる組織内のパワーゲームに焦点を当てた人間ドラマを描く。

先週放送の第4話ラストで、警察官の父・勇仁(岡部たかし)を23年前自殺に追い込んだのは、自らが所属する「外様派」派閥のトップである刑事部長・千堂大善(椎名)だと知った警視庁キャリア組の警察官・上條漣(玉木)。激しく動揺する漣に追及された千堂は、平然と「俺が、お前父親の死を見届けた」と告白した。第5話では、2人の直接対決をもって激動の第1部が完結の時を迎える。

自殺へ誘導したことを示す唯一の証拠である防犯カメラのビデオテープは、画像が粗く科捜研でも千堂本人だと断定することは不可能。千堂に「俺はお前ごときが倒せる相手じゃないんだよ」と言われた漣は、怒りと悔しさに身を震わせながらも、千堂の過去を洗い出していく。やがて5年前の未解決事件に、失脚の糸口となる“闇”が潜んでいることを突き止める。

今回の見どころは何と言っても、台本で合計20ページに及び、3分の1強のボリュームで描かれる漣 VS 千堂の二度にわたる直接対決。漣が勝機を見出したかと思った瞬間、千堂はさらなる衝撃の事実を突きつける――一進一退の激闘の中、ある人物の裏切りも。

また、これまで隠されてきた漣の思いも次々と明かされ、爽、千堂の娘でフィアンセ・優愛との関係も大きな転機を迎える。