子どもが外出先で癇癪を起こしてぐずってしまった……そんな時知らない人が話しかけてきたら、あなたはどうしますか? 今回は、フォロワーの実体験を描いたkotoさん(@kotoko_no_sekai)のインスタグラムの投稿をご紹介します。

道端で寝転んで泣きわめく息子。周りの視線を気にしつつ、「すみません」と謝り続ける母親に見知らぬ男性が近づいてきて……。

フォロワーさんの体験談を元に描かせて頂きました。こんな状況で、怒ってる人が近付いて来たからかなり動揺されたそうです。怒ってるんじゃなくて、一緒に悩んでくれてたんですね…(@kotoko_no_sekaiより引用)

怒られるのかと思いきや、「スッキリしたか? 」とアメを差し出した男性。いつもは癇癪を引きずってしまうという息子さんも、男性からかけられた言葉に不思議と落ち着くことができたようです。

この投稿を見た人からは、「世の中がこんな人ばかりなら良いのに」「ありがとうダンディなおじ様」「私も一緒にお礼を言いたい! 」との声が。

子育てに限界を感じているとき、見知らぬ人にそっと優しくしてもらえると、心が温かくなりますね。このお話はkotoさんのフォロワーさんの体験談をもとにしているそうですが、kotoさん自身はどういった点に共感して、このお話を描かれたのでしょうか。

kotoさんにお話を聞きました。

つい「すみません」ばかりに

―― kotoさんご自身は、このエピソードのどういった点に共感されたのですか?

kotoさん:私がこのお話を聞いたとき、つい「ありがとう」ではなく「すみません」と言ってしまう所にとても共感しました。「この子にこういうことを言ってはいけない、してはいけない」という“癇癪スイッチ”があって、それを分かっていながら押してしまう所も、「あるあるだ」と思いました。母親も人間なので……。そして、そんな精神状態の時に誰かに優しくされたら、私も泣いてしまうと思います。

――インスタグラムでは、娘さんの発達について悩んだ経験を投稿されていますが、子どもの発達に悩む方に向けて、メッセージをお願いできますでしょうか。

kotoさん:初めての育児で分からない事だらけなのに、ネットや育児書を見ても娘に当てはまらない事が多くて、とても悩んでいました。娘がどんな子なのかが少しずつ分かって、専門家の人達のアドバイスが受けられる今の方が、気持ち的に楽になりました。元気過ぎる? 大人しすぎる?とか、支援が必要なのか個性の範囲なのか……と、モヤモヤしている時期はしんどいと思います。

――今回の投稿に、多くの方から共感のコメントが寄せられていることについて、率直な感想を教えていただけますでしょうか。

kotoさん:現在、私の漫画は「これまでで一番しんどかった時期」に入っているので、読者さん達からの「良かった」といった内容のコメントは減っています。でも今回は、私も気持ちを明るくしたくて描かせてもらった漫画なので、「優しく明るい気持ちになった」とたくさんコメントを頂いて嬉しかったです。この話のもととなっているフォロワーさんにも喜んで頂けて、「描かせてもらって良かった」と思いました。漫画を描いていくモチベーションも上がりました。


子育てをしていると、周りの人に「すみません」と謝ることが増えがちです。しかしこの男性のように、子育てを優しく見守ってくれる人もいますよね。そんなときは、「すみません」の代わりに「ありがとう」と言ってみると、お互いがより温かい気持ちになれるかもしれません。