俳優の西島秀俊が14日、都内で行われた「ライデン 国立古代博物館所蔵 古代エジプト展 美しき棺(ひつぎ)のメッセージ」東京展オープニングイベントに出席。同展で初挑戦した音声ガイドについて振り返った。

  • 西島秀俊

西島は「いやあ、難しいですね…」と苦笑し、「初めて挑戦させていただいて、皆さんの隣で一緒に展示会を見ているイメージで音声ガイドをやろうと一生懸命挑んだのですが、硬かったですね(笑)」と回想。点数を付けるなら「50点」とし、「普段音声ガイドを聞いていると自然に入ってくる感じ。作品に近づく感じを体験する。自分のを聞くと、まだまだ頑張らないとって感じでした」と反省点を挙げた。

音声ガイドは西島がナビゲーター、声優の森川智之がナレーターを務めている。西島は「レベルの差を感じましたね。全然違うんですよね。ベテランと初めて挑戦した人の声を聞いていただければ。それも含めて楽しんでほしい」とアピールした。

同展ではヨーロッパ5大エジプト・コレクションに数えられるオランダ・ライデン国立古代博物館の所蔵品の中から、人や動物のミイラや棺など厳選した200点超を飾る。中でも12点の棺を立たせた状態で一堂に集結させたスペースは圧巻だ。

この日のイベントは棺がズラリと並ぶ空間で行い、「圧巻ですね。正直、怖いです」と西島。「棺の裏だったり、普段隠れているところが展示されている。ツタンカーメン像は裏を見るとツタンカーメンという文字が消されていて、歴史を修正しようとする様子だったり、棺の中には女性の神様がいて遺体を抱いている。そういう細かいところを見られるので面白い」と語った。

もともとエジプトには興味があり、これまで2回現地に足を運んでいる。「ツタンカーメンの墓がある王家の谷に大きなお墓があって、結構色が残っているんです。それを見て、大きな宇宙を作ってそこに眠っているんだと感動した覚えがある」と思い出を紹介。記者から「ミイラになりたい?」という直球な質問が出ると「ミイラにはなりたくないです(笑)」と即答し、「CTスキャンされて、こんな物を食べていたとか栄養状態を調べられたりとか、個人的には嫌。自分はなりたくないけど、ミイラは非常に興味深いので、ぜひ会いに来てください」と呼びかけた。

同展は4月16日から6月27日まで東京のBunkamura ザ・ミュージアムにて開催される。