お笑いコンビ・錦鯉の長谷川雅紀と渡辺隆が、5日に放送されたテレビ朝日系バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(毎週月曜24:15~)で先生役を務め、これまでの極貧生活とM-1グランプリを振り返った。

  • 左から長谷川雅紀と渡辺隆=テレビ朝日提供

『M-1グランプリ2020』第4位に輝いた錦鯉だが、20年間、超貧乏かつダラダラ生活を送っていたことを語る。元相方と上京した長谷川は、一緒に貯めていた40万円の貯金をこっそりギャンブルに使い、補填するためにさらにバイト三昧に。「貧乏芸人の番組のオーディションに金欠で行けなかった」「電気を止められて信号の光でひげをそっていた」「虫歯になっても歯科医院に行けず、歯が4本抜けた」という衝撃のエピソードを明かした。

一方、東京吉本からデビューした渡辺も、当時の彼女に毎日500円をもらって生活し、近所の河川敷で酒を飲みながら中学校の野球部の練習を見て勝手にスタメンを考えていたことを回顧。

売れない芸人同士知り合い、コンビを結成した2人。「辞める勇気がない」という理由で芸人を続けていた2人は、後輩に抜かれても何も感じない“無”の境地に達していた。

しかしその後、最大の転機が訪れる。それは、先輩芸人・ハリウッドザコシショウの「長谷川はバカなんだから、バカを前面に押し出せ」というアドバイス。言われた通り、長谷川のおバカキャラを打ち出したところネタがウケるようになり、長谷川はすでに42歳だったが、2人は初めて本気で努力し始める。徹夜でネタを練り、月に5本新ネタを見せるライブを続けた結果、『M-1グランプリ2020』決勝進出を果たした。

これまでテレビの出演もほとんどなかったため、「決勝で負けても清々しいかな」と考えていたが、いざ4位という結果に終わると「心から悔しい」という気持ちに。「僕たち2人に、人生で初めて悔しいという気持ちが芽生えました。M-1の後、さらに悔しさがどんどん増して、今でも引きずってるくらい悔しいです」と渡辺が語ると、生徒役のメンバーたちは、錦鯉の変化を称えるように大きくうなずく。

最後に2人から「悔しいと思えるくらい本気で生きた方がいい」「目的に向かって本気で努力しないと悔しさは生まれない。その悔しさがないと人間は成長できないのではないか」と教訓が伝えられた。