フリマアプリのメルカリにはお得なアイテムをも多いものの、お店と違い、個人が出品しています。せっかく掘り出しものを見つけて喜んでいても、実際届いた商品が違うものだったり、偽物だったりという危険性もあります。
万が一そんな事態に巻き込まれた場合、返品してお金を返してもらえるのかは気になるところ。本記事では写真と違うものが届いたなど、メルカリでの返品の条件や、キャンセルの仕方と送料負担について解説。また「返品不可」と記載がある場合や返品を拒否された場合についてもまとめました。
メルカリで届いた商品は返品はできる?
実店舗のショップでは、買った商品に不具合があった場合はその場で交換や返金などの対応をしてもらえます。しかし、メルカリのようなオンライン取引のフリマサービスでは、商品を買う側と売る側は非対面で取引をすることになります。
普段このような取引に慣れていない方からすれば、届いた商品が欠損していたり、思った物と違っていたりした場合にどのように対応したらいいか迷ってしまいますよね。そこでまずは、一般的にメルカリで返品できるケースを知っておきましょう。
返品できる条件(説明や写真と違うものが届いたなど)
メルカリで返品ができる条件としては、基本的に出品者側に原因がある場合です。
「商品説明で記載されていた情報と異なる商品だった」「写真と違うものが届いた」「傷があるのにないかのような写真撮影だった」など、購入者の思惑と異なる商品を販売した際、出品者が故意的であれ過失であれ、出品者は返品に応じなければなりません。
また、商品発送の際に破損などが起こった場合にも返品の対応をしてもらえます。ただこの場合は、メルカリ便を使っているとスムーズに保障されますが、それ以外の方法で発送をしていた場合は運送会社次第となってしまいます。
返品対応できないケース
一方、購入者に原因がある場合は返品の対応は難しいようです。「買った物がやっぱり欲しくなくなった」や「間違えて購入してしまった」など、完全に購入者の都合でキャンセルしたと思われる物は返品の対象にはなりません。
取引相手とのメッセージ次第では、認めてもらえるケースもありますが、マナー上控えることが望ましいでしょう。
メルカリでの返品方法
では実際に返品するための手順を見ていきましょう。
返品する際の流れ
メルカリの取引で重要なのは、相手とのメッセージのやりとりです。
たとえ出品者側に問題があったとしても、勝手に商品を送り付けて返品するのではなく、購入者側と出品者側で合意を得てから手続きを進める必要があります。
<返品の流れ>
購入者が返品を希望する場合は、出品者に返品を希望する理由や、状況について、取引メッセージでしっかりと説明します。
その結果、相手が返品に納得した場合のみ、返品、そして取引キャンセルを行うことができます。
この際、購入者と出品者の間で、返品送料を誰が払うかや、返送方法も話し合います。出品者が返品に合意したら、購入者は商品を出品者に返品します。
返送先の住所は、取引メッセージで聞いておきましょう。出品者は、返送された商品が手元に到着したら、中身を確認します。その上でキャンセル申請を行いましょう。
商品が返送されてくる前にキャンセル申請しないように気を付けてください。購入者は、キャンセル申請に同意します。
その後、メルカリ事務局がキャンセルの対応を行い、返金処理が行われます。
注意しなければいけない点は、返品の対応が完了する前に取引を完了させないことです。
取引の完了とは相手への評価を入力することを意味し、メルカリのシステム上評価をしてしまうと、その後返品することができなくなってしまいます。また、相手と連絡を取ることもできなくなってしまいます。
またキャンセル申請も、問題が解決する前に行うのは避けましょう。
メルカリの返品方法・手順とは? 返品できる条件や疑問についても解説
メルカリで返品不可と書かれた商品は返品できる?
メルカリで買い物をしていると「返品不可」と書かれている商品や、「3N」と呼ばれる「ノークレーム、ノーリターン、ノーキャンセル」の商品を見掛けます。このような商品を買ってしまったとき、返品はしたくてもできないのでしょうか。
返品不可の商品とは?
出品者によっては、3Nのように「商品を買った場合には、いかなる理由でも返品には応じない」と言う旨の記載がされている商品もあります。
しかし、この返品不可に準ずる表記はメルカリの規約上認められてはいません。自分が出品する際も、ルール違反とみなされ利用ができなくなる可能性があるので注意しましょう。
返品不可の商品を買ってしまった時の対応
仮に「返品不可」と記載のあった商品を買ってしまい、偽物や明らかに情報の違う商品が届いたときはどうすればいいのでしょうか。
前述のように、「返品不可」と記載することはそもそもがルール違反の行為であるので、無効であると言えるでしょう。
しかし、出品者によってはやりとりに応じないなど不誠実な対応の場合もあります。そのような場合は、取引を評価して完了する前に、事務局に事の一部始終を報告して指示を仰ぎましょう。
メルカリでは取引を完了して評価をすると返品ができなくなってしまいます。そのため、返品の意思がある場合は取引を完了させないようにしましょう。
メルカリの返品不可商品は返品できる? 可能な条件やすり替えについて解説
メルカリで返品拒否されたときはどうする?
商品の情報はどうしてもネット上の写真や記載情報に頼るしかありません。そのため、届いてから「思った商品の状態と違った」などと感じてしまうことも少なくないでしょう。
しかし、返品を依頼しても拒否されることもあります。そのような場合はどのようにすればいいのでしょうか。
出品者は返品依頼に応じないことは可能?
基本的に出品者は返品を拒否することができません。しかし、商品に問題はなく購入者都合である場合には限って拒否できます。返品に関しては相手と直接メッセージをやりとりすることになるので、その旨を伝えた上で考えましょう。
返品を拒否することも可能ですが、取引後に評価が下げられてしまうことも考えられます。
また事務局から連絡が来ているにもかかわらず、返答しなければ「取引ができない」と見なされて自動キャンセルなどになる可能性もあります。
自分の評価が下がることのないよう、取引相手には真摯に対応し、事務局からメッセージが来ているようであれば、すぐに返信するよう心掛けましょう。
購入者が出品者から返品の同意を拒否された場合
購入者が出品者から返品を拒否された場合や、数日たっても返事がこない場合は、事務局に相談することができます。商品IDを控えた上で返品の理由と共に状況を伝えましょう。
またメルカリ事務局への問い合わせがない場合、発送通知から9日後の13時以降になると強制的に取引が終了となってしまいます。返品を検討する際は、できるだけ早いうちに対応しましょう。
メルカリで返品するときの送料は誰が払う?
返品を行う際に気になるのは、送料がどちらの負担になるのかでしょう。これはどちらに返品の原因があるかによって異なります。
購入者が払う時
購入者が送料を負担するのは、基本的に購入者側に返品の原因がある場合です。
購入者都合の理由による返品を出品者に受け入れてもらえた場合は、元払いで返品を行いましょう。
出品者が払う時
出品者が送料を負担する場合は、出品者に原因がある場合です。このパターンは一番多く、返品分の送料も考えると、売り上げが赤字になってしまうこともあります。誤解を招く購入を避けるため、出品する時点で、できるだけ丁寧な説明を心掛けましょう。
なお返品送料を負担するとなると赤字になる場合に、返送してもらうのをあきらめて、商品をそのまま購入者にあげる(処分してもらう)というのも一つの方法です。
返品をしなくても、取引キャンセルをすれば購入者に返金はされます。
メルカリ事務局が払う時
メルカリ便を使って発送していたときに、発送途中で破損があった場合はメルカリから補償を受けられます。破損があったことがわかるように「商品状態の情報」「商品の破損状態が確認できる画像」「梱包がわかる画像」「梱包の外装がわかる画像」の4点を事務局に送りましょう。
メルカリ便以外の発送で破損があった場合は、補償の対象ではありません。しかし運送会社によっては補償してくれるケースもあるので、必要に応じて使用した運送会社に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
メルカリの返品送料は誰が負担する? パターン別の解説や返品時の注意点とは
メルカリでキャンセルをしたいなら、誠実な対応でトラブルを防ごう
メルカリの返品について、返品ができるかどうかや返品手順、また返品する際の送料など、さまざまな角度から説明しました。
メルカリを使って気持ちのよい取引をするためにも、出品者・購入者ともに丁寧で誠実な対応を心掛けましょう。