フリマアプリのメルカリでは豊富なアイテムが出品され利用者も増えている一方で、ほとんどが個人間でのやり取りということもあり、購入した商品と違う商品が届いたなどのトラブルが起きてしまうこともあるようです。

本記事ではメルカリの返品方法について、具体的な流れや注意点を解説。返品が認められるケースと難しいケース、返品時に住所を知られない方法や拒否はできるのかなどの疑問にもお答えします。

  • メルカリでの返品方法とは

    メルカリでの返品方法や返品できる条件などを解説します

メルカリでの返品方法・手順(違う商品が届いた場合など)

早速、メルカリでの返品手順を見ていきましょう。

【返品方法の流れ】

  1. 購入者が返品を希望する場合は、出品者に返品を希望する理由や、状況について、取引メッセージでしっかりと説明します。
    その結果、相手が返品に納得した場合のみ、返品、そして取引キャンセルを行うことができます。
    この際、購入者と出品者の間で、返品送料を誰が払うかや、返送方法も話し合います。

  2. 出品者が返品に合意したら、購入者は商品を出品者に返品します。
    返送先の住所は、取引メッセージで聞いておきましょう。

  3. 出品者は、返送された商品が手元に到着したら、中身を確認します。その上でキャンセル申請を行いましょう。
    商品が返送されてくる前にキャンセル申請しないように気を付けてください。

  4. 購入者は、キャンセル申請に同意します。

  5. その後、メルカリ事務局がキャンセルの対応を行い、返金処理が行われます。

注意しなければいけない点は、返品の対応が完了する前に取引を完了させないことです。

取引の完了とは相手への評価を入力することを意味し、メルカリのシステム上評価をしてしまうと、その後返品することができなくなってしまいます。また、相手と連絡を取ることもできなくなってしまいます。

同様にキャンセル申請も、問題が解決する前に行うのは避けましょう。

メルカリでの返品方法・手順(商品が破損していた場合)

届いた商品が破損していた場合、元々壊れていたのか、配送途中に壊れたのかによって処理方法が異なります。 元々壊れていたのにも関わらず、販売時にその説明が無かったという場合は、上記の方法で出品者に返品の相談を進めます。

一方、配送中に破損した恐れがある場合で、メルカリ便を使っていた場合は、まず購入者から出品者に連絡を取って破損の状況を伝えるとともに、梱包時・発送時の状況を聞きます。

その後、購入者からメルカリ事務局に連絡しましょう。

その際に必要なのは

  • 商品状態の情報(商品の個数や破損状況の記入)
  • 商品の破損状態が確認できる画像
  • 梱包がわかる画像
  • 梱包の外装がわかる画像

の4種類です。

メルカリ事務局の調査が完了次第、出品者と購入者に案内があるので、それを待ちましょう。

なお、もしメルカリ便以外を利用して送っていた場合は、事務局は配送状況を確認することができません。配送会社の補償が受けられる場合もあるので、自身で配送会社に問い合わせてみましょう。

  • 購入者の返品方法の流れ

    商品が配送中に破損した場合は、事務局にも問い合わせます

メルカリで返品できるのはどんなとき?

そもそも、返品が可能なのはどういった場合なのでしょうか。

お店で商品を探すときは、サイズ感や色味など実物の詳細な情報を確かめることが可能です。それに対して、オンラインで得られる商品の情報は、写真や詳細文など、限られてしまいます。

メルカリは個人で商品の紹介や撮影を行うため、出品者と購入者の間で、情報不足による思い違いがどうしても起きてしまうのです。メルカリではどういった場合に返品できるのか、また難しいのかを知っておきましょう。

返品できる条件(記載の情報と異なる、偽物など)

返品が可能なパターンとしては、出品者側に原因があるときです。例としては「商品の説明とは異なる物が届いた」「商品の状態には記載の無かった不具合がある」「写真の情報では勘違いせざるをえない」など、出品している商品の説明と実物が異なる虚偽的な内容である場合は、返品をすることができます。

さらに、偽ブランドやレプリカ品が届いた場合も返品は可能です。返品の旨を出品者と相談することになりますが、そもそも偽ブランドやレプリカ品を出品した場合はメルカリの退会規定に引っかかり、法律違反でもあります。万が一返品中に出品者と連絡が取れなくなった場合は、すぐに事務局に相談するようにしましょう。

また前述のように、メルカリ便を使って商品発送をした場合に、中の商品が破損していたときも返品は可能です。もしメルカリ便以外で商品が破損していた場合は、配送会社への直接の確認が必要になります。

返品が難しい場合

返品したいと思っても、購入者による判断ミスなど、返品を認められるのが難しいケースもあります。

「しっかりと情報が記載されていたのに読み飛ばしていた」「完全な自己都合で商品購入の必要が無くなった」のように、出品者に非がないパターンでは、返品を掛け合ってみても断られるケースが多いでしょう。

商品が届かない場合は?

メルカリで商品を購入したものの、一向に届かない場合は取引をキャンセルすることができます。メルカリでは日数の期限を設けていて、「発送までの日数」を基準としています。

発送までの日数とは、例えば1日の10時に支払いを完了し「1~2日で発送」と記載されていた場合、3日の10時が期限です。この日付を超えても発送がされない場合は、キャンセル申請が可能となっています。

ノークレームノーリターンの場合は?

数ある商品の中には詳細に「返品不可」や「ノークレームノーリターン」と書いているものもありますが、メルカリではこれらを正式には許可していません。あくまで購入者と出品者の間の取り決めになります。

このような独自ルールに関しては事務局の対応外となってしまう可能性が高いので、円滑な取引を行えるよう、ガイドラインにしたがって出品・購入をしましょう。

  • メルカリで返品はできる?

    何か不備があった際は、落ち着いて出品者に返品の相談をしてみましょう

返品送料の負担は出品者側、購入者側、事務局側の場合がある

返品時の送料を出品者が払うのか、購入者が払うのかは、双方の話し合いによって決められます。

また配達中に商品が破損したケースなどは、事務局側が負担する場合もあります。

詳しくは下記もご確認ください。

【あわせて読みたい】
メルカリの返品送料は誰が負担する? パターン別の解説や返品時の注意点とは

返品方法にまつわるQ&A

ここからは、返品方法にまつわるよくある疑問にお答えします。

匿名配送は使えないので、住所を知られてしまうの?

メルカリ便は、出品者・購入者ともに氏名、住所、電話番号などの個人情報を互いに知らせることなく利用できる、便利な配送サービスです。

しかし返品の際はこのメルカリ便は使用できないため、取引メッセージにて、相手に住所を教える必要があります。

どうしても住所を教えたくない場合は、郵便局やコンビニ留めを利用するといいでしょう。

返品の拒否はできるの?

出品者が返品を求められた際に、商品の不備や説明不足があった場合には、基本的に返品の拒否をすることはできません。

ただ、「気が変わった」「説明文をよく読んでいなかった」など、購入者の都合による理由の場合は、メッセージのやりとり次第で返品を拒否することができます。

受け入れるか、拒否をするかで共通して大切なことは、レスポンスを早くするということです。

勝手に着払いで返品されたらどうすればいい?

前述のように、メルカリで返品をする場合は双方の合意が必要で、送料の負担や返品方法についても話し合いが必要です。

それにもかかわらず勝手に購入者から着払いで返品をされた場合は、泣き寝入りをせずに、事務局に相談してみましょう。

この際、着払い料金がわかる明細書を捨てないように注意しましょう。

取引キャンセルはいつすればいいの?

メルカリのシステム上、取引を完了して評価をすると返品ができなくなってしまいます。

スムーズな取引を行うためにも、返品の意思がある場合は取引を完了させないようにしましょう。

  • 返品方法にまつわるQ&A

    返品の際は、相手とメッセージで合意を取りましょう

メルカリで返品したい際は相手の合意をもらうことが大切

メルカリで購入した商品を返品する方法を紹介してきました。出品者が原因でも返品が可能なケースや難しいケースなどさまざまなパターンがありました。どの方法も基本的には、取引の相手側とのやりとりが必要になります。

メルカリは個人間での取引となるため、返品を求められたり拒否されたりして気分を害してしまうこともあるかもしれません。スムーズな取引を行うためにも、相手とのコミュニケーションを円滑に行うことが大切です。