日本テレビの水卜麻美アナウンサーが29日、同局系情報番組『ZIP!』(毎週月~金曜5:50~)の生放送を終えて取材に応じ、総合司会の初日に臨む緊張を明かした。

  • 『ZIP!』総合司会の初日を終えた水卜麻美アナウンサー

「まずは今日見てくださった皆さま、本当にありがとうございました」と第一声で呼びかけた水卜アナ。「私にとっては緊張する1日なんですけど、見てくださってる皆さんにとってはそれぞれに大事な日常の1日であるので、なるべくこの緊張を視聴者の皆さまに伝えないようにと思って意識はしていたんですが、どうだったかな?と心配なのが、1つの心境ではあります」と本音を吐露した。

一方で、「自分の夢だった朝の番組の初日というのは人生で今日という日しかもうないので、それを何とか終えられたことにすごくうれしくもあるし、ホッとする気持ちが今すごく強いです」と明かしながら、「始まりに過ぎないというのはすごくよく分かっているので、身が引き締まるような気持ちです」と語った。

本番初日を迎えるにあたり、先輩や後輩から数十件も応援のメッセージをもらい、「今終わってみたら、通知がものすごい量来ていて、すごくありがたいと思ってます」というが、中でも心に響いたのが、前任の桝太一アナ。10年前に桝アナが『ZIP!』の初回を迎える際に水卜アナから送ったメールと同じ内容で、エールを送ってくれた。

「私は数日前に『ヒルナンデス!』が始まっていたので、大変僭越ながら勝手に大先輩の桝さんを励ましていた自分がいて(笑)。『桝さんは本当にすごい人ですから大丈夫です! できますよ!』みたいなメールを送ってるんですけど、それがそのまま送られてきて、『この言葉が10年前に水卜が言ってくれた言葉だけど、そのまま今の水卜に伝えたい言葉。そのことを当時から分かっていたんだから、今の水卜ならきっとできるよ』ということをすごく温かい言葉で送ってくれて、何という先輩だろうと…。何よりうれしい言葉でした」と、涙を堪えながら明かした。

これまで帯番組ではアシスタントとして携わり、今回は単独総合司会ということで、「この10年、自分が学んだことって何だろう」と頭の中で整理して臨んだという水卜アナ。

「(『ヒルナンデス!』の)南原(清隆)さんは、みんなが楽しそうにしているのを後ろからニコニコしながら見守ってくれるタイプのMCで、(『スッキリ』の)加藤(浩次)さんは、みんなの矢面に立って全員を守ってくれるようなMCで、それぞれなんて素敵なMCだろうと思って。じゃあ私ができるMC像って何なんだろうって模索する日々で、自分の理想はあったんですけど、今日立ってみたら、やっぱり自分がグイグイ引っ張るなんて最初からはできないんだなと(笑)。実は後輩から見えないところで相当助けてもらった1日でありました」と、思い描いたとおりにはいかなかったようだ。

昨晩は「布団には入ったんですけど、5回くらい目が覚めました。しかも、夢の中で5回はもう『ZIP!』をやってるんですけど、毎回違う失敗で目が覚めるんです。出社したらもう始まってるとか、コーナーが始まったのに原稿がないとか、あるあるの現実感あふれるミスを夢の中で何度もして、うなされて起きていました」と、頭の中から『ZIP!』が離れなかったそう。

眠りは浅かったが、「目が覚めるたびに友人とか先輩後輩からの『明日頑張ってね』というメッセージが届いていて、それを見て『大丈夫、大丈夫』と言って寝るというのが続いた昨日でした(笑)」と、背中を押してもらえる機会になったことを語っていた。