タレントのみのもんたが出演する読売テレビのバラエティ番組『朝からみのもんた』(毎週日曜6:30~ ※関西ローカル)が、あす28日に最終回を迎える。

  • みのもんた=読売テレビ提供

「8カ月やりましたね。楽しかったですよね。僕のレギュラーの番組、これでもってすべて終わりましたね。だからちょうどいいなって思って。77歳(満年齢はまだ76歳)にしてすべての番組が終わるってのもこれもなかなか、負け惜しみじゃないけど、ひとつのこう…なんてのかな、きっかけだなって思ってね。十分しゃべりましたよ」と、実に晴れ晴れとした表情で語るみの。

「ちょうど今日、今、車に積んであるけれども、うちの女房のね、昨夜気がついたの。女房の写真が飾ってある。もう10年前に亡くなりましたけど。そろそろ写真変えようかなと思ってね、新しい写真を見つけてきたの。見てみます?」と切り出し、妻の写真を2枚披露する。「本邦初公開のうちの奥さんの写真。最後の番組終わったよ~って報告しようかなと思ってね」。

妻は、長年みのの専属スタイリストとして、テレビでの活躍を陰から支えていた。

「ちょうど番組終わったからね、飾ろうと思って。それでこの写真がいいなと思ったんだよね。うちの女房がしゃべると、『そうでしょ、そこにお座りなさい』。その時の顔なんですよ。これがにっこり笑って。『そちらにお座りになって。それで、ご迷惑をおかけしたでしょ?』『はいっ』。そんな感じかな」。みのは照れくさそうに、妻との間に交わされたよくある会話を再現する。

アシスタントの林マオアナから「今年77の喜寿を迎えますが、やりたいことは?」と聞かれると、「やり残したってことってのはまずないね。これは幸せ」と返答。そして以前、とある小説家から「ラジオとテレビ両方の世界を通じて、10年経っても20年経っても名前が残る人ってのは君なんだよ」と言われたことを明かす。

「『もうやり残したことないだろう。僕なんかはそう思うよ』ってその先生は言ってくれましたけどね。でも言われてみると確かにね、ああ幸せな、まだまだ続くか知りませんけど、一生は。幸せですよね。うん。そうだよなあ、みのもんたってなあ、いい例悪い例両方でもって光ってきたかんなあ」と、自問自答しながら遠い目をする。

「しんみりっていいですよ。会うってのは必ず別れがくるんで、でも別れのあとにまた素敵な出会いが来ることを期待しながら生きるのと、期待しないので生きるので全然違いますよね」と、最後にそうポツリと残す。

そして黒光りしたあの満面の笑みでカメラに向かう、みの。一段と張った声で「えー、8カ月。けっこう長期間でございましたけど、日曜の朝6時半、本当にありがとうございました。この番組は本当は永久に不滅です! と言いたいところですけれどもね、またお会いするときが必ずあるんじゃないか、そんな予感がしております。どうぞお元気で!」と最後の番組を締めくくった。