女優の堀田真由が、フジテレビ『サロガシー』(3月24日24:55~25:55 ※関東ローカル)で、ドラマ初主演を果たす。本作は「第32回フジテレビヤングシナリオ大賞」を受賞した的場友見さんの脚本。代理母出産(サロガシー)やLGBTなどセンシティブな題材を扱い、堀田は兄のために代理母出産を決意する主人公・江島環(えじま・たまき)役に体当たりで挑む。インタビューに応じた堀田は、丁寧に言葉を選びながら、作品を通じて届けたい思いを熱く語ってくれた。

  • 女優の堀田真由

本作への出演を「とてもうれしい」と喜ぶ堀田は、「女性だからこそできる作品に挑戦したいとずっと思っていたんです」と告白。センシティブでシリアスなテーマについても関心があったという。「まだあまり焦点が当たっていない物語や職業、今回で言うとサロガシーというテーマになりますが、そういうものを自分自身でも表現したいと思っていたので、今回のお話は素直にうれしかったです」とオファーを受けたときの心境を説明した。

本作で扱う題材については「代理母という言葉は知っていましたが、サロガシーという言葉は知りませんでした」と明かし、「今回このお話を引き受けてから知ったことがすごく多く、みなさんも知らないことがあると思うので、この作品を通して言葉だけでも知ってもらえたら、感じてもらえることがあるのかなと思います」と本作の意義を語る。

リサーチするなかで、さまざまな実情を知ったという堀田。「日本と海外の代理母出産の違いを知りました。日本ではサロガシーやLGBTという言葉が、昔よりも広まった気がしますが、情報そのものは海外に比べて少ないのかなと思っていて、実情を知らないがゆえの否定的な先入観も多いと思います。みなさんそれぞれのお考えがあると思うので、共感し得ない部分もあるとは思いますが、まずは言葉を知って寄り添ったり、考えたりすること自体が、社会に対する大きな一歩なのかなと。なので、まずはこの作品を多くの人に観てほしいという思いが強いです」と力を込める。

本作ではLGBTについても扱うが、「それも同じく詳しくは知りませんでした」と素直に打ち明ける。「意味を問われたら知らない部分があるので、言葉のチョイスによっては相手を傷つけてしまうことがある。この話をいただいてから知ったことでもあるので、自分自身も気をつけないといけないと思っています」。

演じる環は、建設士として男性社会でバリバリ働きながら、自分の生きる意味を模索している。強い行動力と意志を持ち、自分の本当の幸せはどこにあるのかを探し求める女性で、堀田は「代理母出産ということをのぞいて、彼女の性格が自分と似ている部分が多く、自分の気持ちが入るような気がしています。なので、彼女と同じように自分自身も成長していければいいのかなと思います」と親近感を抱いている。