テレビ朝日の大下容子アナウンサーが、女優の広瀬すずが主演を務める同局系スペシャルドラマ『エアガール』(3月20日 21:00~)に出演することが6日、分かった。

  • 左から広瀬すず、大下容子アナウンサー=テレビ朝日提供

史実をベースに、どこまでもひたむきに激動の昭和を駆け抜けた戦後初のCA(キャビンアテンダント)=“エアガール”の佐野小鞠を広瀬が演じる同作。パイロットを夢見ながらも「空を飛んでみたい!」という一心でエアガールという超人気職業に挑む姿を描く。

大下アナが演じるのは、採用試験に合格したばかりのエアガール第1期生たちに、機内アナウンスのテクニックをレクチャーするテレビ局のアナウンサー役。昭和レトロなグレーのツーピース姿は、元NHKアナウンサーだった故・野際陽子さんをイメージしたという。

『ワイド! スクランブル』の生放送後に現場入りした大下アナは「オンエア中もずーっとこの撮影のことが気になって緊張していました(笑)」と語るが、撮影ではそんな素振りを見せずキリッとした表情でカメラの前へ。自らのアナウンス技術を活かし、広瀬演じる小鞠を丁寧に指導する場面を演じきった。

撮影を終えた大下が感想を語った。

――機内アナウンスを読むときに意識したことは。

機内でのアナウンスは、“伝える”という点でアナウンサーと共通点が多いですね。聞く方が安心できるよう、信頼していただけるよう、わかりやすくアナウンスするところはまったく同じです。お客さまに安心していただけるよう、しっかりやさしく分かりやすく話すことに気をつけたほか、時代背景を考えてちょっと“硬質”といいますか、きちっとした感じで話すよう心がけました。

――広瀬の印象は。

広瀬さんとは番組のゲストでご一緒したことがあるのですが、可憐でかつ、凛としていらっしゃるという印象です。この『エアガール』では戦後初のCAをまったく違和感なく演じていらして、瑞々しさとひたむきさはどの時代でも普遍的で魅力的なものだと思いました。あまりにかわいらしいので、指導役を演じながら広瀬さんに見入ってしまいセリフを忘れそうになりました(笑)。

また、監督が直前にセリフを加えたのですが、広瀬さんはそれにも瞬時に対応していらして、その集中力と柔軟性、そして監督の意図をパッと理解して実現できる力に唸らされました。まさに“感性の塊”ですね。それを間近で見て、やはり女優さんはすごいなと実感しました。

――視聴者にメッセージを。

元NHKアナウンサーだった女優・野際陽子さんをイメージして臨みましたが、ボリュームヘアにしていただきなんとなくIKKOさんの気分に(笑)。昭和の香りが漂い、懐かしさも感じられる、ありそうでなかった感動のドラマだと思いますので、ぜひみなさまにご覧いただきたいと思います。