神戸市は市営地下鉄西神・山手線新長田駅のリニューアルデザインを決める投票にて、「『緑と光』~風に揺れる木々のゆらぎや光を抽象化した未来的な駅空間」をテーマにした「B案」が最多得票を獲得したと発表した。

  • B案のコンコース改札付近イメージ

新長田駅は1日平均約4万2,000人が利用する神戸市営地下鉄の主要駅。築43年が経過し、老朽化が目立つことから、コンコース階とホーム階の内装や地上の東出入口を一新することになった。デザイン性を重視し、「明るく快適で高質な駅空間」をつくるという。

神戸市はリニューアルに先立ち、新長田駅のデザイン案を3つ制作。「『まちの温もり』~木目とレンガタイルを基調とした落ち着きのある駅空間~」がテーマのA案、「『緑と光』~風に揺れる木々のゆらぎや光を抽象化した未来的な駅空間」がテーマのB案、「『復興・発展』~復興から発展していくまちの力強さを表現した駅空間~」がテーマのC案を提示し、市民を対象に昨年12月11日から今年1月18日まで投票を呼びかけた。

  • B案の東通路から見たコンコースイメージ

  • B案プラットホームイメージ

  • B案東出入口イメージ

投票総数は3,413票。採用されたB案は、全体の43%にあたる1,474票を獲得した。A案は1,148票で2位、C案は791票で3位だった。B案には、「地下にいながらも地上にいるかのような明るさと白で清潔感がある」「木漏れ日のような照明の使い方が素敵」「洗練されていておしゃれ」といった声が寄せられたという。

9月にはB案に基づく実施設計を終える見込みで、2021年度後半に工事に着手する予定。工事完了は2023年度後半を予定している。