お悔やみを伝える際のマナーは社会人として身に付けておきたいもの。しかし、訃報に接する機会が少ないと、正しいマナーを守れているか自信が持てないことでしょう。

本記事では、お悔やみをメールで伝える際の注意点や文例を紹介します。「お悔やみを申し上げます」を慌てずに使えるようにしておきましょう。

  • パソコンをみながらメモを取る人

    お悔やみの場面に相応しい言葉を学びましょう

「お悔やみ申し上げます」と「ご愁傷様です」の違いとは

「お悔やみ申し上げます」とは「弔いの言葉をお伝えします」という意味を表す言葉です。似た言葉に「ご愁傷様です」というものもありますが、こちらは相手(親族)への慰めの気持ちを表す言葉であるため、使用シーンこそ同じであるものの、ニュアンスが異なります。

なお、これらの言葉は、主に葬儀やお通夜の場面で用いられ、どちらも四十九日法要では使われません。

「お悔やみ申し上げます」をメールで伝えるときの例文

お悔やみは、早期に「手紙か口頭」で伝えるのが基本的なマナーですが、なかなか直接伝える機会がない場合、メールで送ることもあります。ここからは、メールでお悔やみの気持ちを伝える際の例文をいくつか紹介します。

一般的な例文

メールの文面については、相手との関係性によって変えるのがベストです。一般的な例文は以下のようなもの。

<例文>

この度は○○様のご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。どうか無理をなさらず、お疲れが出ませんようにご自愛ください。略儀ながらメールにて失礼いたします。

上司に対する例文

上司に対する例文をご紹介します。簡潔でも、心に添う文章にしましょう。

<例文>

この度は○○様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。本来であれば直接お悔やみを伝えるべきところではございますが、略儀ながらメールにて失礼いたします。
大変なときとは思いますが、どうかご自愛ください。なお、返信は不要でございます。

取引先に対する例文

取引先に対する例文です。ビジネスの相手であっても、簡潔で心情に添う文章にします。

この度は、ご身内にご不幸があったと伺い大変驚いております。謹んでお悔やみ申し上げます。心身ともに大変な時だと存じますが、どうぞご無理をなさいませんようご自愛くださいませ。
直接お悔やみを申し上げたいところではございますが、略式ながらメールにて失礼いたします。なお、返信は不要でございます。

近い関係の相手(会社の同期や友人)に対する例文

近い関係の相手(会社の同期や友人)に対する例文をご紹介します。いくら関係が近いからといっても、過度にフランクになったり、カジュアルな絵文字を使用したりすることは避けましょう。

お母様のご逝去を知り、大変驚いています。心からお悔やみ申し上げます。
辛いなか、無理をしていないか心配しています。何かできることがあれば遠慮なく連絡してください。

  • 机の上にある手帳とスマホ

    メールの文例を知りましょう

ビジネスシーンで「お悔やみ申し上げます」を伝える際の注意点

ビジネスシーンでのお悔やみの言葉の伝え方には、マナー・注意点があります。言う側、言われる側のどちらになっても、正しく使えるようにしておきましょう。

「忌み言葉」「重ね言葉」の使用は厳禁

「忌み言葉」「重ね言葉」とされる言葉は、使用しないようにしましょう。

忌み言葉とは、「死ぬ」「滅ぶ」などといった、不幸を連想させる言葉です。そのほかにも「切れる」「失くす」「離れる」などもあります。

重ね言葉とは、「重ね重ね」「いろいろ」といった、言葉を反復させる言葉のこと。これは“不幸を繰り返す”ことを想起させます。そのほかにも「だんだん」「いよいよ」「みるみる」などもあります。

簡潔に伝えること

大切な方を亡くした時、遺族は辛い気持ちを抱えながらも、葬儀の準備など慌ただしい時間を過ごします。状況や遺族の心情に配慮しながら、負担にならない簡潔な文章で伝えましょう。

書き方としては、冒頭からお悔やみの言葉を書き、季節の挨拶や「拝啓・敬具」などの頭語や結語は省きます。

  • パソコン作業をしながら隣の人と相談している様子

    ビジネスシーンで「お悔やみを申し上げます」を使う際の注意点を知りましょう

「お悔やみ申し上げます」に対する返事とは?

「お悔やみ申し上げます」という旨の連絡を受けたら、「お気遣いいただきありがとうございます」「恐れ入ります」と、相手の心遣いに感謝して返事をしましょう。

メール文例は以下のとおりです。

お気遣いのメールをいただきましてありがとうございます。おかげさまで葬儀を無事に済ませられました。
この度は、お休みをいただき申し訳ございません。〇月〇日より出社いたしますので、宜しくお願い致します。

  • 手のひらの上の発芽した芽

    「お悔やみを申し上げます」という連絡への返事の仕方

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訃報を聞き、お悔やみを伝える際に必要なマナーは、社会人経験の多少にかかわらず、自信のない方も多いでしょう。相手との関係性で変化する「お悔やみ申し上げます」の使い方は、一見難しくも感じますが、意味やメールの文例を知れば、ビジネスシーンでも慌てず正しく使えます。