京都鉄道博物館は2021年1月のイベントとして、お正月恒例イベント「新春SL頭出し展示」、ワークショップ「鉄道映像上映~大正ハチロク復活噺(ばなし)」、収蔵写真展「現役時代の展示車両」など開催。モハ80形1号車の車内公開も行われる。

  • 8620形8630号機(提供元 : 京都鉄道博物館)

「新春SL頭出し展示」は、国の重要文化財である扇形車庫から蒸気機関車が頭を出して出迎える、京都鉄道博物館のお正月恒例イベント。1月2~11日に扇形車庫8~20番線で行われ、1月7日まで国旗の掲揚も行う。開催期間中、SL頭出し展示のために扇形車庫内の蒸気機関車の運転席を見学できない期間がある。三脚・一脚・自撮り棒の館内での使用は不可とされている。

「鉄道映像上映~大正ハチロク復活噺(ばなし)」では、日本初の量産タイプの旅客用蒸気機関車「ハチロク」こと8620形8630号機の全般検査を撮影した映像の一部を上映。ボイラー搬入・組立て・検査、そして「SLスチーム号」を牽引するまでの映像を解説とともに上映する。1月9~11日の10時30分と14時30分に開催(各回とも開催時刻の10分前から開場)され、各回約120分で定員約15名、入退場自由となっている。

  • 特急「つばめ」を牽引するC62形2号機(提供元 : 京都鉄道博物館)

収蔵写真展「現役時代の展示車両」では、京都鉄道博物館が保存・展示している実物車両53両の中から、蒸気機関車C62形2号機、電気機関車EF58形150号機をはじめとする展示車両22両の現役時代の様子を紹介。12月26日から来年3月28日まで、本館3階ギャラリーにて開催される。

京都鉄道博物館では、週末を中心に展示車両の車内公開を実施しており、1~3月はモハ80形1号車を公開。1950(昭和25)年に登場した長大編成電車の中間車で、基本性能は戦前の技術を踏襲しつつ、新技術を取り入れて長距離・高速運転に対応し、最大16両編成を可能とした。土曜日・日曜日・祝日の10時から16時30分まで公開を予定している。

  • モハ80形1号車(提供元 : 京都鉄道博物館)

1月の「おとなの学び講座」では、「月刊 時刻表の歴史」をテーマに、京都鉄道博物館の司書が解説。1月21日の14~15時(所要時間60分)、本館2階の企画展示室にて開催される。参加料は無料(要入館料)。定員は先着約20名となっている。