京都鉄道博物館は14日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、中止または施設閉鎖としていた展示・体験・イベントに関して、感染拡大防止対策を行った上で、7月20日から一部の展示・体験などを再開すると発表した。8月1日から当日券の販売も再開する。

  • 京都鉄道博物館の運転シミュレータ(在来線)

京都鉄道博物館では7月20日以降、運転シミュレータ、鉄道ジオラマ、軌道自転車、「SLスチーム号」体験乗車とのりば休憩所が再開予定。運転シミュレータは密集を避けるため、抽選結果を公式サイトにて発表。各回の体験可能な台数を制限し、使用後は消毒を行い、運転シミュレータ機器間に飛沫感染防止用のビニールシートを設置する。

鉄道ジオラマは各回の定員を制限し、上演後に換気や消毒を行う。再開に合わせて新プログラム「それゆけ! 大活躍の列車たち」が開始され、鉄道の主役である車両にスポットを当て、模型列車の運転とともに車両走行映像と音楽を楽しめる。新たに「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が鉄道ジオラマにデビューするほか、「ハローキティ新幹線展」の開催に合わせ、「ハローキティ新幹線」仕様のラッピングを施した500系の模型列車も走る。

  • 「TWILIGHT EXPRESS瑞風」も鉄道ジオラマにデビュー

  • 「SLスチーム号」

「SLスチーム号」の体験乗車は列車の定員を制限し、各回の運行後に座席の消毒を行う。「SLスチーム号」のりば休憩所では、いす・テーブルの数を削減し、扉や窓を開放するとともに、定期的に消毒を実施する。軌道自転車は乗車定員を2名から1名に制限(ブレーキ補助のスタッフ除く)し、各回の乗車終了後に消毒を行う。

8月1日から当日券の販売を再開するほか、踏切体験、切符発券と自動改札体験、各運転台などの触れる展示や、扇形車庫での蒸気機関車の運転台見学を再開。8月の土日祝日から特別な車両公開も再開する。8月は「ハローキティ新幹線」仕様のラッピングを施した「500系新幹線電車521形1号車」が特別に公開される。

なお、OBボランティアガイド、鉄道おしごと体験やワークショップなどのイベント、本館1階ミュージアムショップ2号店、本館2階キッズパーク、ナシ20形食堂車、オハフ50形休憩所は引き続き中止または閉鎖となる。