京阪電気鉄道は4日、京阪線のダイヤを2021年1月31日の初発列車から変更すると発表した。好評の座席指定特別車両「プレミアムカー」を3000系の6号車に連結し、従来の8000系と合わせ、昼間時間帯に原則すべての特急で「プレミアムカー」を利用可能とする。

  • デビューに向け、寝屋川車両基地で整備中の3000系「プレミアムカー」

3000系の「プレミアムカー」は全編成(計6編成)に連結。朝夕のラッシュ時間帯や夜間の時間帯も「プレミアムカー」の運転本数を拡大する。全車両座席指定「ライナー」列車は、平日朝に三条発淀屋橋行を1本増発。既存の出町柳発、樟葉発、枚方市発の「ライナー」と合わせて4本の運転とし、座席指定サービスをさらに拡大する。夜間の「ライナー」は運転時刻を変更する。

朝夕に運転している快速特急「洛楽」については、淀屋橋~出町柳間の所要時間を現行の最速50分から、一部列車について最速48分に短縮。特急も平日の昼間時間帯を中心に、所要時間を1分程度短縮する一方で、おもに深夜時間帯において、利用状況に応じた運転本数の見直しを行う。

  • 「プレミアムカー」を連結した快速特急・特急・「ライナー」列車の運転本数

深夜時間帯に利用の少ない列車を削減するほか、利用状況に応じた運転本数の見直しを行うため、乗換えを伴う利用区間によっては最終連絡時刻が早くなる場合がある。中之島線では最終列車運転時刻を見直し、中之島行を8分、中之島発を6分繰り上げる。

なお、需要の平準化を見据えた列車運転本数の見直しや終電の繰上げに関して、夜間保守作業の要員確保や利用者の志向の変化への対応に向け、今後検討していくとのこと。