人気シリーズ『とある魔術の禁書目録』のスピンオフ作品『とある科学の超電磁砲』のアニメ第3期『とある科学の超電磁砲T』が、2020年9月に好評のうちに最終回を迎えた。

鎌池和馬氏が手がける『とある魔術の禁書目録』は、超能力の開発が行われている「学園都市」を舞台に描かれたSF作品である。多彩で魅力的なキャラクターたちが高い人気を博し、数々のスピンオフ作品が製作されている。

『とある科学の超電磁砲』は、シリーズ屈指の人気キャラクターである御坂美琴を主人公とした作品で、『とらドラ!』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』を手掛けた長井龍雪氏が監督を務めている。

アニメ3期として制作された『とある科学の超電磁砲T』は、2020年1月から放送スタート。御坂美琴は、電気を自在に操る「電撃使い(エレクトロマスター)」最上位の能力者で、"超電磁砲(レールガン)"の異名を持つ。彼女は、名門お嬢さま学校・常盤台中学に通う14歳の女子中学生で、後輩で「風紀委員(ジャッジメント)」の白井黒子、その同僚でお嬢様に憧れる初春飾利と、都市伝説好きな彼女の友人・佐天涙子らとの日常が描かれた。

2020年12月25日には、最終話の第25話を収録したBlu-ray&DVD「とある科学の超電磁砲T Vol.8」が発売される。発売を記念し、松倉友二プロデューサーがコメントを寄せてくれた。

――『とある科学の超電磁砲』シリーズは、『とある魔術の禁書目録』のスピンオフでありながら、アニメ3期、しかも1期は2009年なので、大変長く愛されている作品です。あらためて、その魅力はどんなところにあるのでしょうか?

美琴と仲間の少女達が、自分達の正義を貫くために頑張ったり、ワチャワチャしたり。その辺りのバランスが良い所だと思います。

――主人公である御坂美琴について。作り手の視点から、美琴にはどんな魅力があるのかお聞きしたいです。

ハードな過去を抱えつつ、常に前向きで友達想い。時々ボケたりもするけれど、基本的に熱血少年漫画的少女なところでしょうか。

――『とある科学の超電磁砲T』で、作劇において重要なキーになったキャラクターは?

キーになるキャラといえば、食蜂操折です。また、食蜂派閥の帆風潤子も重要な位置を占めています。

――1期から10年以上が経ち、時代の変化を意識して『T』で変えたことはあったのでしょうか?

アニメ制作における技術は進化しましたが、表現としては変化させていません。当時の時系列で続いているお話ですので。

――『とある科学の超電磁砲T』は、作画のすばらしさも視聴者から高い評価を得ている印象でした。アニメーションの部分で、特にここが見どころ、という点があれば教えてください。

全編見どころですが、特にということであれば、やはり上条さんが美琴のために戦うシーンですかね。美味しすぎる……。それ以外ですと、最終話近辺のバトルシーン。やっぱり最後は大きな物と戦います。

「とある科学の超電磁砲T Vol.8<初回仕様版>(特典ラジオCD付)」は、Blu-rayが10,450円(税込)、DVDが9,350円(税込)で、2020年12月25日に発売される。初回仕様版特典は、原作者・鎌池和馬氏書き下ろし小説「とある魔術の禁書目録SS -アニェーゼの魔術サイドお仕事体験編-」、アニメ描き下ろしデジパック仕様、特典CD「とあるラジオの超電磁砲T 屍喰部隊(スカベンジャー)ラジオ」(藤田茜&古賀葵&貫井柚佳&西田望見)、解説マニュアル(12P)。音声特典は、オーディオコメンタリー(第25話、佐藤利奈&種﨑敦美)。

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