民放キー5局(日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビジョン)の今年度中間決算(4~9月)が12日、出そろった。引き続き、新型コロナウイルスで各局CM収入(タイム・スポット)が大きく減少し、番組制作費は軒並み削減されている。

【日本テレビ放送網】
・売上高:1,283.4億円(前年同期比15.1%減)
・営業利益:91.5億円(36.9%減)
・経常利益:114.5億円(34.0%減)
・純利益:144.9億円(21.3%増)

・タイムCM収入:590.7億円(3.2%減)
・スポットCM収入:396.3億円(31.7%減)

・番組制作費:419.5億円(15.6%減)

【テレビ朝日】
・売上高:883.7億円(20.6%減)
・営業利益:△9.3億円
・経常利益:14.1億円(53.3%減)
・純利益:14.3億円(42.2%減)

・タイムCM収入:372.7億円(10.3%減)
・スポットCM収入:305.0億円(29.8%減)

・番組制作費:323.3億円(22.6%減)

【TBSテレビ】
・売上高:853.9億円(16.4%減)
・営業利益:△3.6億円
・経常利益:12.1億円(54.0%減)
・純利益:2,7億円(85.3%減)

・タイムCM収入:383.3億円(10.4%減)
・スポットCM収入:280.2億円(38.2%減)

・番組制作費:405.1億円(16.8%減)

【テレビ東京】
・売上高:466.9億円(15.3%減)
・営業利益:10.4億円(24.8%減)
・経常利益:22.5億円(13.3%減)
・純利益:21.2億円(15.0%減)

・タイムCM収入:213.8億円(11.0%減)
・スポットCM収入:91.2億円(27.7%減)

・番組制作費:151.7億円(19.8%減)

【フジテレビジョン】
・売上高:1,006.2億円(21.1%減)
・営業利益:1.0億円(97.9%減)
・経常利益:2.8億円(94.5%減)
・純利益:0.4億円(99.7%減)

・タイムCM収入:398.3億円(12.4%減)
・スポットCM収入:304.5億円(30.6%減)

・番組制作費:301.1億円(22.5%減)

■日テレHD、デジタル強化の成長戦略発表

こうした状況を受け、日本テレビを傘下に持つ日本テレビホールディングスは、「デジタル領域の飛躍的拡大」「コンテンツへの戦略投資と収支構造の見直し」「グループ事業の強化」を柱とし、2020年代半ばには非放送事業収入比率50%超を目指す新たな成長戦略を発表。

Huluを筆頭とした動画コンテンツ配信事業の拡大や、放送・通信融合による新規事業の創出を掲げ、2023年にデジタル領域事業の連結売上高1,000億円達成を目標としている。

さらに、地上波放送にとどまらないコンテンツを制作するため、200億円の戦略的投資枠を新設。地上波放送では支出構造の抜本的な見直しを行い、今年度は総制作費を過去20年間で最も抑制する改革に踏み切る。この水準は今後も維持する方針だ。