JR東日本、JR東日本メカトロニクス、ICTまちづくり共通プラットフォーム推進機構の3者は、「Suica」1枚でマイナンバーカード所有者向けの特典が受けられる新たなサービスを始めると発表した。「前橋版MaaS」の実証事業として、12月下旬から開始する。

  • 「Suica」でマイナンバーカード所有者向けの特典を提供するサービスのイメージ

このサービスでは、「Suica」など交通系ICカードのID番号とマイナンバーカードの情報をあらかじめひもづけておくことで、マイナンバーカードの代わりに交通系ICカードを専用の端末にタッチするだけで、マイナンバーカード所有者向けの特典を受けることが可能になる。

利用者のマイナンバーカードの公的個人データ取得に際しては、TOPICが提供する認証サービスを活用。利用者自らがスマートフォンでマイナンバーカードをタッチし、暗証番号を入力してマイナンバーカードに格納された電子証明書を検証する方法で、「所有」と「記憶」による2要素認証を取り入れた。

ひもづけるデータに関して、交通系ICカードはID番号のみ、公的個人データは居住地(都道府県と市区町村まで)と生年月とし、個人を特定できない形にする。

サービス第1弾として、国土交通省の「令和2年度日本版MaaS推進・支援事業」に採択された「前橋版MaaS」で12月下旬から提供を開始する。「前橋版MaaS」への会員登録時に交通系ICカードとマイナンバーカードをひもづけておけば、交通系ICカードでマイナンバーカードを所有する前橋市民向けの特典を受けられる。詳細は決まり次第、発表される。