青森県八戸市と岩手県北自動車、JR東日本の3者はこのほど、八戸圏域で「地域連携ICカード」を利用したIC乗車サービスを提供することで合意したと発表した。

  • 八戸圏域を運行するバスの定期券や各種割引など地域独自サービスと、「Suica」のサービスを1枚で利用できる「地域連携ICカード」の導入をめざす(写真はイメージ)

「地域連携ICカード」は、八戸圏域を運行するバスの定期券や各種割引などの地域独自サービスと、JR東日本が発行する「Suica」のサービスが1枚で利用できるカード。八戸市交通部と岩手県北自動車南部支社が運行する八戸圏域すべての路線で2022年春までの導入をめざす。

八戸市と岩手県北自動車は、これまでにも等間隔・共同運行や上限運賃政策、路線再編など共同で取り組んでおり、今後は両者が協力し、地域連携ICカードを導入することにより、ポイントサービス・乗継割引など地域独自のサービスの充実と共通サービスの実現を図る。「Suica」と相互利用可能な交通系ICカードで両事業者のバスを利用できることになるため、観光等で圏域外から訪れるバス利用者の利便性向上も期待される。

導入後は乗降データを活用して、適切な運行経路やダイヤへの見直しを行い、圏域全体のバスネットワークの持続性確保と利用促進を図るとしている。

※写真はイメージ。本文とは関係ありません。