竹中直人監督、山田孝之監督、齊藤工監督が3人で共同制作した映画『ゾッキ』(2021年春公開)が8日、都内で開催中の「第33回東京国際映画祭」(TIFF)で上映され、竹中監督、山田監督、齊藤監督、松井玲奈、森優作、松田龍平、原作者の大橋裕之氏、脚本の倉持裕氏、鈴木寿明蒲郡市長が登壇した。

  • 『ゾッキ』上映後に監督・キャストらが登壇

原作は『音楽』の漫画家・大橋裕之氏による初期作集『ゾッキA』『ゾッキB』で、映画は大橋氏の生まれ故郷である愛知県蒲郡市でロケを敢行したヒューマンコメディとなった。

竹中監督と組んだ松井が「役名は幽霊という役で、マネキンを演じました。初体験の特殊メイクをたくさんしていただいて、とても楽しい経験でした」と言うと、竹中監督は「松井さんは、とてもお美しいのですが、そのなかに不思議なにおいがするというか、その空気は松井さんしか出せないと思ったので」とキャスティング理由を語った。

すると松井は「ありがとうございます。漫画を見た時、本当に白塗りのおばけがいたので、指名していただいたならやりたいなと。スキンヘッドで白塗りというおばけは初体験で、楽しくやらせていただきました」と笑顔を見せた。

森は、齊藤監督とのタッグについて「現場に丁寧に寄り添いながらもの作りをされる方だなと思ったので、一生懸命自分ができることをやっただけです」と話し、齊藤監督も「森さん自身が、大橋先生のイズムみたいなのを持ってらっしゃる方だなと思いました。森さんがカメラの前に立つと、『ゾッキ』の世界が成立するし、それだけで勝ったなと」と手応えを口にした。

松田は、山田監督と組んだが「山田くんは終始、現場でニヤニヤしていたので、その顔を見るだけで楽しくなってくる。でも、周りの役者さんには熱い想いをぶつけてました」と言うと、山田監督は「僕は、長編初監督でしたが、モニターに松田龍平が映ってるわけですよ。うれしくてニヤニヤしてました。でも、ほかの方は、龍平くんほどではないので、厳しくやらせていただきました」と言って笑いを誘った。

鈴木蒲郡市長は、本作が蒲郡でロケをしたことについて「市民8万人を代表してお礼を申し上げたい。Withコロナで、この『ゾッキ』が不思議な笑いを通して、元気な日本を、元気な蒲郡を作っていただけると、本当に感謝してます」とお礼。

また、竹中監督は2018年に出会ったという原作コミックについて「絶対にこれを映画にしたいと思った」そうで、「それが2年後に形になった。やはり本気で、夢を追っていれば、必ず叶うんだなと。夢はずっと持ち続けていたほうがいいなと、深く思いました」と万感の思いを口にした。