女優の黒木瞳が7日、都内で行われた映画『十二単衣を着た悪魔』の公開記念舞台挨拶に登壇。自身が監督を務めた本作で映画初出演を果たしたお笑いコンビ・EXITの兼近大樹の努力を明かした。

黒木瞳

同作は脚本家・小説家の内館牧子氏による長編小説『十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞』が原作。自信を失ったネガティブ男子のフリーター・雷(伊藤健太郎)が『源氏物語』の世界の中へタイムスリップし、そこで出会った弘徽殿女御(三吉彩花)によって次第に変わっていくという物語だ。

兼近は、現代シーンで雷の派遣先である展示場の設営責任者役として出演。滑舌が悪いという設定だそうで、黒木監督は「『滑舌の悪い役でお願いします』と申し上げたら、ものすごく練習してきてくださったんです。滑舌が悪いようにセリフを練習してきてくださって、待っている間もすごく練習していらっしゃったそうなです」と兼近の努力を明かした。

兼近と共演した派遣リーダー・木村役の村井良大も、「非常に礼儀正しく現場に臨まれていました」と兼近の現場での様子を紹介。「映像作品におけるワードを知らなかったので、『あれどういう意味なんですか?』って聞かれて説明していました。(役としての)滑舌の補助だけでなく、現場でも補助していました」と笑顔で話した。

舞台挨拶には、三吉彩花、笹野高史も出席。ひき逃げの疑いで先月29日に逮捕され、30日に釈放された主演の伊藤は欠席した。