女優の綾瀬はるかが、2021年1月期のTBS系日曜劇場『天国と地獄 ~サイコな2人~』(毎週日曜21:00~)で主演を務め、刑事役に初挑戦することが4日、明らかになった。日曜劇場での主演も初となる。共演には、高橋一生、柄本佑、北村一輝が決定した。

  • 左から柄本佑、綾瀬はるか、高橋一生、北村一輝

本作は、刑事と殺人鬼という相反する2人の魂が入れ替わることを皮切りに、「善と悪」「女と男」が複雑に交錯する“入れ替わりエンターテインメント”。

綾瀬演じる警視庁捜査一課の刑事・望月彩子は、努力家で正義感が強く、気が強く、それに加えて上昇志向も強い、慌てん坊な35歳。融通が利かず一直線で、頑張りすぎて失敗も多く、自分を馬鹿にする周囲に一矢報いるために大手柄をあげようと意気込んでいたある日、ある殺人事件の容疑者となる男を自らの手で逮捕する大チャンスが到来するが、そんな矢先に不運にもその男と魂が入れ替わってしまう。

彩子と幸運にも魂が入れ替わるサイコパスな殺人鬼・日高陽斗(ひだか・はると)を演じるのは高橋一生。『凪のお暇』(2019年)以来のTBSドラマ出演、そして本作が日曜劇場初出演となる。日高は、表向きは化学畑の研究者であり、若くしてベンチャーを立ち上げたやり手の経営者。超スマートな好人物だが、本当の姿は、その類いまれなる頭脳と知識を駆使したサイコパスな殺人鬼だ。

そして、彩子の家に居候中の、のんびり屋なフリーター・渡辺陸(わたなべ・りく)を演じるのは、『天皇の料理番』(2015年)以来の日曜劇場出演となる柄本佑。陸は家賃、光熱費、食費などは一切払わず、家事だけを担当する、彩子の完全なヒモ状態の男。それでも普段から敵の多い彩子にとっては、唯一の心の拠り所にもなっている。

さらに、彩子の先輩であり天敵とも言える刑事・河原三雄(かわはら・みつお)を演じるのは、『ATARU』(2012年)以来の日曜劇場出演となる北村一輝。河原は刑事としての能力は高く、結果も出すが、そのためのやり方は何でもありという危険な匂いの漂う人物。日高と入れ替わり、外見が殺人事件の容疑者となってしまった彩子を、その独特な嗅覚で幾度となく追い詰めていく。

脚本は『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)、『白夜行』(2006年)、『JIN-仁-』(2009年、2011年)、『天皇の料理番』(2015年)、『義母と娘のブルース』(2018年)など、数々のヒットドラマを手掛けてきた森下佳子氏によるオリジナルストーリー。

キャストとプロデューサーのコメントは以下の通り。

■綾瀬はるか
はじめての刑事役、そして高橋一生さん演じる殺人鬼と魂が入れかわり、二つの人間を演じることも、とても楽しみにしています。スリリングでコミカルなところもあるエンターテインメント作品です。視聴者のみなさまに毎週放送が待ち遠しくなるような面白いテレビドラマをお届けできるように頑張ります。

■高橋一生
久しぶりに森下さんの脚本作品です。プロデューサー、演出陣、スタッフの方々もいつかご一緒した方々が多く、今回作品作りに参加させていただけることが楽しみでなりません。喜劇としての側面も多分にありますが、タイトルにある対比のように、その真逆の悲劇性も内包する作品だと思っています。サイコーの入れ替わりにするべく、まずはお肌から気をつけていきたいと思います。

■柄本佑
『天皇の料理番』以来で日曜劇場に参加させていただきます。今回は自由すぎる同居人という・・・『料理番』の時は不自由すぎる男だったような気が・・・。自分自身は生真面目な男だと思っているのですが・・・。のらりくらりとした男を頑張ります。生真面目な男より。

■北村一輝
愛があり、笑いあり、緊張感、サスペンスもある。俳優、スタッフに於いてもやりがいのある作品で難しい作品でもあると思います。ひとつずつのシーンに魂を込めることで素晴らしい世界観になるよう精一杯務めていきたいと思います。

■編成・プロデュース 渡瀬暁彦氏
「女刑事と殺人鬼の男が入れ替わったら」一言で言うと、そんなドラマです。女と男、善と悪が入れ替わり、まさに「天国と地獄」が入れ替わります。もし、鏡に映る姿が自分じゃなかったら? 目の前に、自分の姿をした別人が現れたら? もし、入れ替わったことで相手の気持ちが分かったら? 相手のことを知り過ぎてしまったら? 人の心はどうなるのでしょうか? 心を奪われてしまう可能性もあるのでしょうかーー? この時代だからこそ、視聴者の皆様にワクワクドキドキするようなドラマを愉しんでいただきたい。そんな思いでキャスト・スタッフ一同、精一杯頑張ります。