アイドルグループ・V6の井ノ原快彦主演の映画『461個のおべんとう』(11月6日公開)のメイキング写真が2日に公開された。

  • 左から井ノ原快彦、兼重淳監督、道枝駿佑

    左から井ノ原快彦、兼重淳監督、道枝駿佑

同作はヒップホップバンド・TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美によるエッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』(マガジンハウス刊)の映画化作品。長年連れ添っていた妻と別れることを決意した鈴本一樹(井ノ原)が、息子・虹輝(道枝駿佑)と「3年間、毎日お弁当を作る!」「3年間、休まず学校へ行く」という約束をし、ライブの翌日も、二日酔いの朝も、早出の朝も怒涛のお弁当作りをする。

今回公開されたのは、撮影中の井ノ原、道枝、兼重淳監督をとらえたメイキング写真。主人公の一樹は、自由奔放な父親、ミュージシャン、恋する男と多様な顔を見せるが、井ノ原は細やかな役作りを行なっていたという。セリフひとつとっても、シーンによっては「お弁当」を「弁当」と言い換えたり、井ノ原自らセリフの順番を変えることを監督に提案したりと積極的に働きかけ、実際の撮影にも採用された。役作りに関して、井ノ原は「事前に準備をしっかりするけれど、(撮影)現場で違うなと思ったらどんどん見直していった」と、語っている。

一樹のファッションにも井ノ原の役への細やかな演出がみられ、原作者の渡辺俊美を参考にしつつ、自前の洋服や帽子、ブーツなどを取り入れて、一樹の服装やスタイルから人間性が感じられるように現場スタッフと相談しながら決めていった。録音の大竹修二は「一樹の声は、誰と居るかで全然違う」と明かす。「虹輝と一緒の時は、何があっても正面から受け止めるぞ! という落ち着いた感じで、真香(阿部純子)にはちょっと甘えた調子。バンド仲間だと中坊みたいな口調になっています」と、一樹がどういう気持ちで周りの人と向き合ってるかを声でも表現している。