俳優の高橋克実が、フジテレビ系オムニバスドラマ『世にも奇妙な物語 ’20秋の特別編』(11月14日21:00~23:10)の意気込みなどを語った。

  • 高橋克実=フジテレビ提供

高橋が主演するのは、チョモランマ服部原作の『アップデート家族』(集英社『ジャンプルーキー!』)を映像化した『アップデート家族』。高橋が演じるのは、黒崎家の父・黒崎睦夫。うだつのあがらないサラリーマンの睦夫は、妻・洋子には給料が上がらないと邪険にされ、娘の夏海には相手にもされていない。「このままではいけない」と考えていた矢先、睦夫は「ファミリーアップデーター」という新製品の広告を目にする…。

今回の出演に「『久しぶりだな』というひと言でした。ただ、尺を聞いて『そんなに短いの?』とびっくりしました」という高橋。「(台本を)最初に読んだときは、めちゃくちゃ面白かったです。ただ、何度か読んでいくうちになんだか怖く感じる部分が出てきて、どうやって睦夫を演じたら良いのかなと考えました。短い間にいろいろなことを考えさせられる、今というものをとても象徴している物語だと思いました」と印象を語る。

そして、「便利になることが全てではないという、警鐘みたいなものにこのドラマがなれば良いなと思います。ドラマってどんな作品も、とらえ方によって見方はさまざまだと思いますが、例えば励みになったり、少しでも気持ちを動かすことができればうれしいと思います」と呼びかけた。

編成企画のフジテレビ・渡辺恒也氏は「“ファミリーアップデーター”なる奇妙なマシンを手にした一家が、効率化を目的に次々とアップデートされていくというお話なのですが、“そんなアップデートの仕方ってあり!?”とツッコミを入れたくなるような展開の連続で、いい意味でバカバカしく笑える一作になっています。『効率化』という言葉の持つ冷たい響きと、血のつながった家族同士のやり取りとのギャップが、“現代人は何か間違った選択をしているのではないか?”ということを突き付けられているかのような、浅いようでいて実は深いような独特の世界観でお届けしたいと思います。シンプルな笑いの積み重ねと、狙いすました短編ならではのキレを、楽しんでいただけたらと思います!」と話している。

(C)フジテレビ