俳優の伊藤健太郎が21日、都内で行われた主演舞台『両国花錦闘士』の製作発表記者会見に出席。力士役としての体づくりで体重が4キロ増えたことを明かした。

主演の伊藤健太郎(『両国花錦闘士』第1弾ビジュアル)

『ファンシイダンス』『陰陽師』などで知られる漫画家・岡野玲子氏の相撲漫画『両国花錦闘士』を初舞台化。伊藤は、力士であることに高い誇りを持ちながらも、美形でやせ型のナルシストである、“日本一セクシーなお相撲さん”昇龍を演じる。

伊藤は「最初このお話をいただいた時に、お相撲さんということを聞いて、自分で大丈夫なのかなと思ったんですが、台本を読ませていただいてなるほどなと感じました」とオファーを受けたときの心境を明かし、「ダンスや歌だったり、僕もチャレンジになるのではないかなと。初めてのこともたくさんあるのでそれを楽しみにしながら、素敵なキャスト・スタッフの皆さんとこういった時期に舞台ができることをともに喜びを分かち合いながら、しっかりと稽古をしていきたいと思います」と話した。

第1弾ビジュアルでは、“裸セクシー”をコンセプトに、昇龍に扮した伊藤が廻しを肩に担ぎ、土俵に見立てた円形の真ん中で凛と佇む姿を披露。MCの中井美穂から「チラシのインパクトがあまりにもすごくて。駅とかに貼ってある…」と言われると、「ぜひやめていただきたい」と話して笑いを誘い、「友人からも連絡が来てすごいねって言われまして。撮影をしていたときもほぼ全裸なんですけど、顔だけはファッション誌を撮っている顔でいてくださいって言われて。でもいい反応をいただけてうれしく思っています」と撮影の裏話を明かした。

廻し姿への抵抗を聞かれると、「全くございません」ときっぱり。「なんでかわからないんですけど、この仕事をしていると感覚がおかしくなっちゃって、恥ずかしいとか抵抗という感覚がなくて、廻し姿で舞台上に立つのは全然抵抗はないです」と話した。

出演発表時に「身体づくりはしっかりとやりたい」とコメントしていたが、「もう2、3週間くらいはジムに通ってやっているので、筋肉痛の毎日で大変です」とすでにトレーニングを開始。「徐々に(筋肉は)ついてきていますが、もうちょっとですかね。もっともっと頑張らないといけないので、12月の初日までには、みなさんの前に廻し姿で立ったときに恥ずかしくない体に仕上げたいと思っています」と語った。

さらに、「体重は4キロくらい増えました」と告白。本番までにどれくらい増やす計画か聞かれると、「体重というより見た目としてバシッとついていればいいかなというのもあるので。今、68キロくらいなので……ここで言うと絶対やらなければみたいに」と明言するのに躊躇しつつ、「72キロまでいきます」と宣言した。

舞台『両国花錦闘士』は、12月5日~23日に明治座で東京公演、2021年1月5日~13日に新歌舞伎座で大阪公演、2021年1月17日~28日に博多座で福岡公演が開催される。製作発表記者会見には、大鶴佐助、大原櫻子、紺野美沙子、りょう、作・演出の青木豪氏も出席した。

(C)2020『両国花錦闘士』 撮影:田中亜紀