ダブルバインドの対処方法
これまでの通り、ダブルバインドは相手の判断をある程度コントロールできるという観点で、強力な心理テクニックになります。
しかし、ダブルバインドは自分が使うだけでなく、相手からかけられてしまうことも少なくありません。そのため、ダブルバインドを使われてしまった際の対処法も知っておくと良いでしょう。
対処方法1:周囲を観察する
ダブルバインドを受けた際には、気持ちを落ち着けて、相手の言葉や表情、周囲の環境などを冷静に観察しましょう。
冷静に状況を観察することで、ダブルバインドを抜け出すきっかけを発見できたり、気持ちにゆとりを持って相手と接することができたりします。
対処方法2:相談する
ダブルバインドをしてきた相手が上司や先輩などであった場合は、その関係性によって不利になる選択を避けられない場合もあります。
このような場合は自分だけで状況を抜け出すことが困難であるため、別の上司や先輩、同僚などに相談しましょう。
誰かに相談をして、客観的な視点からの意見をもらったり、直接相手を注意してもらったりなどの協力をしてもらうことでダブルバインドの心理的拘束から抜け出すこともできます。
対処方法3:言動を意識する
ダブルバインドを受けると、提示されている選択肢以外に別の選択肢があることや、言葉に矛盾があることなどに気がつけない状態になってしまいます。
ダブルバインドの効果は、メッセージの受け手がそれを認識すれば効果がなくなるため、言動に注意を払い、そもそもダブルバインド効果をはねのけるようにしましょう。
ダブルバインドの理解を深めよう
ダブルバインドはビジネスや日常などのさまざまな場面で活用できる居力な心理テクニックです。しかし、ダブルバインドは相手から受けることもあり、日常的に起こりやすいものでもあるため、ダブルバインドに対する認識や理解を深め、不必要なストレスやトラブルから回避できるようにしましょう。