ダブルバインドを仕事で活用する方法
ダブルバインドは前述のとおり、デメリットもありますが、相手の判断を意図的にコントロールすることもできるため、仕事でも活用できます。具体的な活用法をみていきましょう。
活用方法1:広告に活用する
広告のキャッチコピーを「AとBどっちにする?」などのように商品を購入したり、サービスを利用することを前提にしたりすれば、この問いかけに対して広告を見た人のダブルバインドの効果による購買意欲の向上が期待できます。
活用方法2:営業に活用する
営業において、商品の販売をする際に単に「Aという商品はいかがですか」と聞いてしまうと、その問いかけに対してはYESとNOの選択肢ができてしまいます。
そこでダブルバインド効果を活用し、「AとBどちらかお試ししてみませんか」と問いかければNOという選択肢が必然的になくなり、営業がしやすくなります。
ダブルバインドを使う際の注意点
強力な心理テクニックであるダブルバインドですが、その効果を存分に発揮させるためのは、ちょっとしたコツが必要になります。
納得感をもってもらう
ダブルバインドは、相手に「選ばされた」という認識をされてしまうと効果がなくなります。あくまで、「自分で決めた」という納得感を持って進めることが大切です。そのため、最初に相手に伝えるメッセージは、相手にとって選択がしやすい内容にしましょう。
最後の選択肢を選んでほしい選択肢にする
選択肢を提示する際は、最後の選択肢が選ばれやすい傾向にあります。これは、最後に提示された情報のほうが印象に残りやすい「新近効果」という効果によるものです。相手に特定の選択をしてほしいという意図があるケースでは、その選択肢を最後にもってくるようにしましょう。